その「勉強した」は「出来るようになった」という意味かな?

昨日の試験対策特訓中、ある中1生Rが「英語のプリントもらえますか」と声をかけてきました。レコーディングノートに記録されている英語の勉強量からすると、まだまだ演習量が足りないのは明らかなのに、です。

私「必修テキストの指定ページは終わった?」
R「やりました」
私「何周した?」
R「何周って何ですか?」
私「!?」

そんなやりとりがありまして、明らかに1回解いて満足しているのが分かります。恐らく解き直しもしていないでしょう。

教室の掲示にはこうあります。

これだけで2回解き直しの指示がある

その場で1回解き直しをすぐに行い、後日内容が少し薄れたところですかさず解き直しをする。そういう指示です。

解き直しって、そのこと自体を忘れるのが怖いんですよね。「よし、これを何日か後に解き直すぞ!」とその場は意気込んでも、勉強を進めるたびに解き直さなければならない問題が続々と出てきます。すると、記憶の上書きが起こります。肝心の数日経ったところで、どの問題を解き直せばよいか分からなくなってしまう。これが最悪のケースです。

そのためにレコーディングノートがあります。どの問題をいつ解き直すか、未来の自分に分かるよう記録しておくことができます。むしろ、その用途がメインです。

解き直しには2つの目的がある

闇雲に全ての問題を解き直さなければいけない、とは言いません。もちろんそれ自体に意味が無いわけではありません。役割が違います。

全ての問題を解き直す。
その目的はスピードアップです。

数学の計算問題などは、間違えた問題だけではなく、ある程度の分量を短時間で解くトレーニングをしなければスピードが身につきません。

また、時間感覚を養うのも必要でしょう。とかく演習中は時間を気にせず使いがちです。簡単な問題をマイペースに解くのは、難しい問題をじっくり考えるのとは訳が違います。

一方、間違えた問題だけを解き直す。
これは、出来るようになったことの確認が目的です。

テスト勉強で最も重視したいのが、この「確認」なのです。

インプットしたら確認

単語練習をした、漢字練習をした、教科書を読んだ、どれもインプット=覚える作業です。もちろん目的は覚えることに決まっています。

肝心なのは、覚えたことを「確認」するため、一問一答問題を解いたり、テストをすることです。教科書を読んだのに全然覚えていなかったら意味がありません。勉強は「出来ない」を「出来るようにする」こと。出来が悪ければ再び教科書を読むなり、深く調べて印象に残すなり、再インプットが必要なのです。

それを、ただ教科書を読んだだけで「勉強した」と胸を張られては困ります。教科書を読んだとしても、一問一答問題が全然解けていなかったら、読んだ意味が全くありません。そこで止めてしまったら、何もしなかったのと同じ事です。

自分でテストをして満点を取れるようになる。これを確かめる。そういう「勉強」こそ時間をかけた価値のあるものになるでしょう。

直しをしたら確認

出来なかった問題の直しは誰でもすると思います。よもや赤で答えを写して終わりなんて子はいないでしょうが、その後全く解き直しをしなければ、答えを写した人と同じです。

直しをする方法は様々です。教科書を調べて理解するもよし、解説をよく読み込むのもよし、先生に質問するのもたいへん有意義です。

しかし、それらは全て「出来るようにする」のが目的です。ならば、出来るようになったかどうかの「確認」が必要なのは、言うまでも無いでしょう。

その教材から解き直しをする問題が全て無くなった。そのとき初めてその教材が「終わった」と定義するのです。

まとめ

冒頭の生徒Rには、テキストの解き直しを指示しました。その上でまだ問題に飢えているならば、喜んでプリントを提供しましょう。

そして、今日は試験勉強の成果の「確認」のために達成度確認テストがあります。

泉中学校のテスト範囲に合わせた、当学院のオリジナル問題です。もちろん過去問から引用(便利な言葉ですね)しているわけではありませんので、その問題がテストに出るか?と言われると、「分かりません」と言うしかありません。とはいえ、テストに出るような知識は限られています。要点を押さえた達成度確認テストで出来を確認しておけば、まだ何が不足しているかのヒントは得られるでしょう。

残りの1週間は、その出来ないところを「出来るところ」に変える。そのための期間です。

解いた手応えは大事です。自信を持って解けたのか、それともあやふやな理由で答えを選んでしまい、たまたま合っていたのか。あやふやだったところは自分に厳しくやり直しをするべきですね。

達成度確認テストは本番ではありませんが、本番と同じように必死に、緊張感を持って取り組んで欲しいです。それがここからの勉強に大きな役割を果たすと私かは考えています。

明日には結果を返しますので、週末のプランを練り直して最終盤に臨みましょう。