ありえない問題を作っちゃうミス

授業と何も関係ない話題を1つ。

午前中家事をしながらTVを流していたのですが、ふとCMを見ていたんですよね。それはハウスメーカーの積水ハウスのCMです。いつものテーマソングが流れるのではなく、住宅のCMにしては珍しく高校生と思わしき男の子をフォーカスしたものだったので、なんとなく眺めていたんです。

で、シーンは夕方になり、学校から自転車で帰る途中で同じく帰宅中の妹を追い越し、家の門の前で母親とバッタリ。そこへ妹もやってきて、ふと薄暗くなった空を見上げて一言。

「ああ、満月だね」

で、お約束の「せきす~いはうす~」が流れる、というCM。

何気ないCMですが、私は心の中で全力のツッコミを入れていました。
ポイントはこの部分です。

ふと薄暗くなった空を見上げて一言。
「ああ、満月だね」

理系の方ならもうお気づきかもしれません。そう、とても単純な話です。

「お嬢さん、そこに月は無いよ?」

はい、夕方だと満月は東の地平線近くにしか見えません。つまり、CMの女の子が見上げた空には満月が無いはずです。首の角度から考えると、60~70度くらい見上げています。その方角に見えるのは午後10時ごろでしょう。

そんなん知らんわ!というかもしれませんが、中学校で習うレベルの知識があればすぐに気づく事です。もっとも、CMのメッセージとは全く関係ないので、そんな事を考えながら見ている視聴者はよほどひねくれた性格ですがね。

これが小説だと校閲作業のとき指摘が入るそうです。私が敬愛する森博嗣先生が著書でおっしゃっていました。物理的にあり得ないシチュエーションの場合、校閲者がチェックをするのですね。そう考えると、校閲者の知識って幅広いですよね。

実は定期テストでも似たようなことがしばしば起こります。特に、科目を横断させようと他科目の領域に脚を突っ込んだとたんに足をすくわれます。

よく発生するのが、「濃度が30%の食塩水が200gあり」なんていうシチュエーション。食塩が水に溶ける分量は限度がありますので、濃度はおよそ28%以下になります。だから濃度が30%の食塩水はありえないという訳です。

挙げ始めるときりがありませんのでこれくらいで。

神奈川県の公立入試なんかだと、現実に基づいた設定の問題が出題されたりします。さすがに入試を作る先生方は頭脳明晰な集団ですので、こういった凡ミスをする事は無い……とは言えないのですが、めったにありません。(東京でありましたね)

一方、学校や塾で作るテストだと往々にして発生します。かくいう私も自分で作っておきながら校正作業のとき気づいて慌てて修正することもしばしば。非常に格好が悪いので、気をつけるようにしています。学校の定期テストでは、数学と理科をミックスしようとするとやらかしてしまう事がありますね。

ふと気がついた小ネタなので、深い意味はありません。今日はこのへんで。