2019夏期特訓のお知らせ

相手の顔を見て話を聞いていますか?

先日のお休みに、娘の保育園の入園説明会に行ってきました。事前に資料を読んでおいたので、質問したい不明点をまとめておいて、それおだけ解決しようという万全の姿勢で臨みました。

説明会はとても新鮮です。なにしろ普段は話す側なので、聞く側に回ると色々と勉強になります。

昨日も、資料を読み合わせるだけの先生もいれば、ときどき話を膨らませて分かりやすくしてくれる方もいました。なかなか書面上は伝えきれない細かいニュアンスを含んだ内容を伝えてくれるのが説明会ですからね、枝葉の話を多少入れてくれるとスムーズに理解出来ます。

ちょっとビックリしたことがあったのですが、それが本日のテーマです。

全体の説明会の後、それぞれのクラスに分かれて細かい必需品の説明を受けました。担任の先生の周りに7~8家族ほど集まって、お話を伺います。

しばらくお話を聞いていると、途中で違和感に気づきました。先生が私たち夫婦の方ばかり見てお話をされているのです。最初は何かやらかしたのかと思ってちょっと不安になったのですが、少し周りを見渡して気づきました。

ほとんどの方が先生の方を見ないで話を聞いていたのです。

我々夫婦は仕事柄、人の顔を見て話を聞くのが習慣化しています。保護者面談のときも、メモを取らなければならないのにも関わらず、私はずっと顔を見てお話をしてしまうこともあるくらいです。プロとしてどうかとは思いますが。

そりゃ先生も、自分を見て話を聞いてくれる人に注目しますよね。話す立場になってみれば分かりますが、断然話しやすいですから。

他のご家庭の方も(一部の人を除いて)聞いていないわけではなく、資料に目を落としながら聞いているのです。しかし、話す側から見てみると、「ホントに分かってるのかな?」と不安になります。必然的に、目が合う人を中心に話をしてしまうことになります。

まあ、大人同士ですから聞き逃したら自己責任です。ところが、同じ事が学校だったらそうはいきません。

学校では「聞いています」を態度で表す必要がある

生徒に「学校の授業ちゃんと聞いてるか?」と言って、「聞いてません」という輩はごくわずかで、たいていの子が「聞いてます」と言います。

しかし、実際の通知表の評価を見ると、そうとは思えない結果が出ている事が多々あります。

生徒の言う「聞いてます」とは、あくまで自分の評価です。寝ている、全く違うことをやっている、という訳でないなら「聞いている」といえるでしょう。それがノートにずっと目を落としている状態でも、です。

先生はそのように評価はしません。先生の方を見ていない生徒は「聞いていない」という評価になります。先生の評価する「聞いている」という状態は、「聞いて理解する」ことではありません。先生の顔を見て、先生が「この子はちゃんと理解していそうだな/していなそうだな」という事が表情やしぐさから判断できる状態を「聞いている」と言うのです。

理解の有無は表情に出ます。それはプロである先生から見たら一目瞭然です。もちろん顔が見えれば、という大前提の元ですので、先生の方を見ていない生徒は、評価がグンと低くなります。

特に、ドンドン意見を発表するのが苦手な子ほど、先生の顔をジッと観察し、理解しているときは頷くなどのリアクションを積極的に取った方が良いです。中学校の授業は地味に真面目な子は明らかに不利ですので、せめて聞く姿勢では大いにアピールしましょう。話を積極的に聞いて理解が進んでくれば、自信を持って発表も出来るようになるでしょう。

面接試験も試験官の顔をしっかり見る

神奈川県公立高校入試の面接試験は、就職試験のような普通の面接とは異なります。コミュニケーションをするというより、スピーチと言った方が近いでしょう。面接官からどんどん突っ込まれるのは珍しく、一問一答のような受け答えをしてしまうとあっさり面接試験が終わってしまいます。

このような一方的に話をするシチュエーションでは、相手の顔をしっかりと見ながら話すことがなおさら大事になります。相手、つまり面接官に内容をくまなく伝えるには、顔を見て話す必要があるからです。よく分からないままスルーされてしまったら、得点が伸びません。

たいてい面接官は2人いて、1人は話を聞いて、1人はメモを取っているようです(生徒から聞いた話)。このうち、話を聞いてくれている先生の方をまっすぐ見ましょう。二人ともこちらを見ている場合は、両方を交互に見ながら話せば良いです。

試験官の先生の立場からすると、目が泳いでる子や覚えていることをはき出しているだけの子の話は、充分に理解出来ない可能性があります。私も面接練習を本番までに何度も行いました。中には正直メモを取らないと何も話の中身が頭に残らないケースがあります。そのような生徒は、たいてい私の方をしっかり注視して話していません。

話す側も聞く側も、どちらもお互いをしっかり見ていないと、伝えたい内容を100%相手に届けることは出来ません。面接官は言うまでもなく受検生の言うことを吸収しようとしっかり見据えているはずです。ならば受検生は相手の目をじっと見て、伝えたいことを全力で話しましょう。

目を見るのが苦手と言う子もいますが、それは「数学の証明が苦手なんです~」というのと何ら変わりません。数学の試験結果が悪くなるのと同じで、面接試験の結果だって悪くて当たり前ですよね。

相手を見て話すのはコミュニケーションの基本

授業やら面接試験やらの例を挙げるまでもなく、相手を見て話すのも、話している相手を見るのも、礼儀です。目は口ほどにものを言うという言葉の通り、目を見てコミュニケーションを取っていれば、誤解は生じません。

ちゃんと授業を受けてるのに内容がよく分からないのは、別に理解力の問題ではありません。いや、確かに理解力が不足している場合もあるかと思いますが、大半の子は先生の事をよく見ていないからでしょう。

一度ダマされたと思って、先生の行動1つ逃さないようじっくり見ながら授業を受けてみて下さい。「先生の説明が分かりにくい」なんてのは、それがちゃんと出来ていて初めて言えるのですよ。