2019夏期特訓のお知らせ

受験直前のご家庭にお願いしたいこと

中3生の公立高校受検までおよそ2週間になりました(神奈川県は学力検査なので、受検と表現しています)。明日泉中学校の生徒は各々の高校へ出願しに行くそうです。今年の中3生は素直に勉強するメンバーが多く(全員とは言っていない)、受検戦線はシビアではありません。

それでも思うように得点が伸びきれず、やきもきしている子もいます。しかし、それ以上にやきもきしているのは親御さんかもしれません。思春期の中学生、何を考えているのか完璧にはつかみ切れていないご家庭が普通で、親御さんの思ったように事が進むなんて珍しいほど。いっそ自分が受検するほうがまだ気が楽でしょう。

そんな受検直前で張り詰めてしまいがちなご家庭ですが、親御さんにぜひお願いしたいことを4つ挙げておこうと思います。押しつけるつもりはありませんが、今まで毎年受験生を見続けてきた人間からの一意見として受け取って頂ければ幸いです。

健康的な生活をサポートする

ここから勉強のペースを緩める受検生はいません。今まで以上に目の色を変え、必死に、本気で勉強に向き合うでしょう。神奈川の受検勉強は通常3ヶ月間という短期決戦ですが、ここからさらに2週間の超短期戦が始まります。伸びしろしかない中学3年生が2週間で得ることの出来る知識・能力はバカに出来ません。あと20点程度の上積みも十分可能です。

朝から夜まで、ときには深夜まで机に向かうお子さんもいることでしょう。この際睡眠時間を確保するというきれい事はさておきましょう。入試が終わったとたんに寝込む子も毎年いるくらいですが、入試直前に倒れる子は私の指導している生徒に限れば今まで一人もいません。全力で取り組んでいる間は気力が体を支えてくれるのです。

私も去年は入試が終わってから安心したところでインフルエンザにかかりました。その際は関係各所にご迷惑をおかけいたしまして……

入試直前のこの時期、多少の無理は当たり前。そんなとき、今まで散々「勉強しなさい」と言ってきた親御さんほど「もういい加減切り上げて早く寝なさい」と、手のひらを返しがちです。変に徹夜とかしているのでなければ、そこは温かい応援をしてあげて下さい。

栄養と多少の睡眠があれば大丈夫です。「早く寝なさい」ではなく「頑張ってるね」と認めてあげる。これだけで良いと思います。間違いなく今までの人生で一番勉強する時期ですし、精一杯努力をする経験は高校受検の醍醐味です。ちょっとした差し入れだけでも保護者の方の応援する気持ちは伝わりますし、お子さんのモチベーションは上がることでしょう。太らない程度にあげてみてはいかがですか?

我々塾講師が出来るサポートは学習面だけ。親御さんがご家庭で出来るサポートとは比較になりません。ぜひ一番のサポーターになってあげて下さい。

倍率を検索しない

本日から順次出願が進みます。近年はTwitterを始めとするSNSで倍率情報が拡散しています。情報の中身は真贋入り交じっており、情報に過敏な受検生が踊らされている様子は見るに堪えません。

生徒には私から注意をします。倍率を検索している時間、倍率に動揺して落ち着いて取り組めない状態、すべてが無駄です。確定したらきちんと塾から情報を提供しますので、自分で調べたりしてはいけません。

そして、親御さんも同様に、倍率を検索してお子さんに伝えるのは得策ではありません。いえ、気になる気持ちは大変理解出来るのですが、少なくともそれをお子さんに流すのはいかがなものかと思います。

倍率から合格可能性を読み取るのは、プロでないと難しいでしょう。高校入試の倍率には地域性が大きく影響します。また、相場も存在します。お子さんの持ち点である内申点と、得点力を加味して初めて正しい判断が下せます。

ですから、もし倍率を見て気になることがあれば、直接私に聞いて下さい。

過剰にプレッシャーをかけない

初めての受検だからしごく当たり前ですが、ほとんどの中学生はメンタルが強くありません。そんな彼らに対し、追い込むような声かけはたいてい逆効果になります。

もちろんご家庭に事情にもよりますが、「私立は絶対行かせない」「次に得点が下がったら志望校を下げろ」「落ちたら働け」といった声かけはNGです。

私も親ですから、経済的に予断を許さない状況というのも理解出来ます。しかし、それを子どもに対して前面に出してしまうと、いらぬプレッシャーから萎縮してしまうでしょう。反骨心から奮起するような強いメンタルを持った子なら、そもそもこの時期にそんなこと言う必要がない成績に伸びているはずですしね。

横のプロフィールにも書いてありますが、私は塾に通ったことがありません。というのも、私の家庭はとある事情で経済的に厳しく、そもそも塾の月謝すら捻出できない状態でした。兄の大学受験も重複していたため、今思えばよく生活していられたと思います。

事情は理解していたため、私は公立高校を専願で受けるつもりでした。それを併願で受けるように強く勧めたのは親でした。もちろん私立に行かせたくないのは間違いありませんが、そんな事は子どもが心配する事じゃ無い、とピシャリと言われました。

そのおかげもあり、大変穏やかな気持ちで入試本番を迎えることが出来ました。感謝しかありません。

プレッシャーをかけないと安心して手を抜いてしまうのではないか、とご心配される親御さんもいらっしゃると思います。そろそろお子さんを信用しても良い時期なのではないでしょうか。ここまで勉強を積み重ねてきて、この期に及んで手を抜くなんて、彼ら自身のプライドが許さないでしょう。その程度には成長していると思いますよ。

受験後の情報収集をする

先の事が見えない中学生にとって、高校合格=ゴールです。しかし、その後に待ち構える高校生活をどう送るか、3年後にどのような進路を選ぶのか、そちらの方が大きな選択です。

こと進学校ならば、高校の学習内容は中学のそれとは比較にならないくらいレベルが上がります。忙しい高校生活の中、どう勉強時間の確保をしていくのか考えておく必要があります。

さらに、その先に進学をするならなおさらです。近隣の高校で言えば、小田原高校・秦野高校は保護者世代におなじみな一般受験が中心です。しかし、それ未満のレベルの高校から進学する場合、最も効率的かつハイレベルな大学に入る方法は「指定校推薦」です。

指定校推薦を狙うとなれば、高1のスタート時点から全力で成績を取っていかないといけません。ウチの教室の高校生は今年全員指定校推薦を取って大学進学を(とっくに)決めて巣立ちましたが、彼らがそれだけの実績を残せたのは、情報戦に勝ったからに他なりません。

つまり、「指定校推薦」の仕組みと対策法を熟知していたからです。

受検を直前に控えた中3生は、このような情報収集をしている余裕はありません。まずは目の前の目標に必死ですからね。だから、私も授業内で一切大学進学の話はしません。封印していると言っても良いでしょう。

言うまでも無く、保護者の方は今後の人生に何が待ち構えているのかよくご存じのはずです。それが簡単で思い通りに行くわけではないことも。ですから、お子さんがまだ先の事を考えられない今、親御さんが今後の情報を集め、導いてあげて下さい。

特に、大学受験はここ数年で今までにない大改革が起こります。センター試験が無くなって新しい試験になる新しい時代です。情報の不足は進学において大変なマイナスになります。

ここから3月にかけて、このブログでも保護者の方に向けて情報を発信していきますので、ぜひアンテナを張って頂ければ幸いです。