2019夏期特訓のお知らせ

勉強に使いやすい蛍光マーカーを塾講師がオススメしてみる

先日蛍光マーカーの使い方に関する記事を書きました。勉強道具に並々ならぬこだわりがある私ですが、使っている文房具を絶対評価で選んでいます。要は、一度良いものに出会うと一途に使い続けてしまうのです。

しかし、技術は日々進化しています。生徒が使っている文具を見ると、実に様々なバリエーションがあります。そんな中から、塾講師の目線で選ぶ勉強の効率を上げることだけに絞ったオススメの蛍光マーカーを実際に試して紹介したいと思います。

心の友ロフトでたくさん買ってみた

いやあ、久々に蛍光マーカーコーナーに行きました。冒頭で書いたとおり、私は気に入ったものをずっと使う一点主義なため、買い足す場合はAmazonさんで指名買いなのです。それゆえ新製品情報に疎いという弱点を抱えています。

端から全部買うのも検討しましたが、実際に生徒が使っているのを目撃したものを中心に6本ほど購入しました。あとは私の使っている珠玉の1本を加えて、7本を比較します。

勉強に使う蛍光マーカー選びのポイント

目的は勉強の効率を上げること。その役割は、文章中の重要なポイントをいかに目立つようマーキング出来るか、そして図形やグラフをなぞったりしやすいか、この2点です。この用途にふさわしいポイントは3つ。

発色が良いこと

ポイントですから、目立たなくてはいけません。ページを開いた瞬間目に飛び込んでくる発色の良さが求められます。

誰でも引きやすいこと

マーカーがボールペンと異なるのは、太い線を安定して書けることです。私は指導中「ボールペンは文字を書くため、マーカーは印をつけるために使いなさい」と言っています。蛍光マーカーの太い線は文章中からポイントを浮き上がらせ、細い線は図形やグラフを際立たせます。ボールペンに真似はできません。

しかし、実はマーカーの太い線をちゃんと書くにはコツがいります。小中学生の大半は不器用ですからね(大いなる偏見)、誰でも簡単に太い線を引けるマーカーこそ勉強にふさわしい道具です。

付加価値があること

我々大人と違って、機能美だけで持ってくれるほど小中学生は甘くありません。いや、本当は機能だけで選んで欲しいんですけど、やはり筆箱ライブラリに加えるには、それにふさわしいクオリティが必要なのです。

積極的に筆箱に入れたくなる魅力、プラスアルファの付加価値も欠かせないというわけです。

1. 三菱鉛筆 PROPUS WINDOW

三菱鉛筆 蛍光ペン プロパスウインドウ 5色 PUS-102T.5C

新品価格
¥340から
(2017/11/22 15:41時点)

  • 発色:★★★★☆
  • 引きやすさ:★★★★☆
  • 付加価値:★★☆☆☆

プロパスウィンドウの発色

今や文房具屋だけでなくホームセンターでも売っているド定番の蛍光マーカー。発色も良く、きちんと蛍光マーカーにふさわしい蛍光っぷりです。一発で目を引きます。

最大の特徴はマーカーの先端に空いた透明な窓でしょう。メーカーの売り文句としては、「引き終わりが分かりやすい」とのこと。実は普段使っていて余り意識したことはありませんが、無意識に窓の中を見て引き終わりを判断していると気づかされます。引きやすさは素晴らしいものがあり、定番となるのもうなづけます。細いマーカーもペン先が固すぎないので、狙い通りのマークが可能です。

プロパスウィンドウの窓

このわずかな窓が大事

ただし、あまりに定番過ぎて付加価値の面ではイマイチ。機能的には申し分ないのですが、デザイン的に目を引く訳でもなく、小中学生が積極的にこれを選ぶかというと疑問符がつきます。

2. 三菱鉛筆 PROPUS2

三菱鉛筆 蛍光ペン プロパス2 5色 PUS101TN5C

新品価格
¥325から
(2017/11/22 16:16時点)

  • 発色:★★★★☆
  • 引きやすさ:★★☆☆☆
  • 付加価値:★★☆☆☆

プロパスウィンドウに輪をかけて定番なプロパス2。もはや同じ名前がついているとは思えないくらい、質実剛健なデザインです。私は蛍光マーカーといえばまずこの見た目を思い出します。

発色もまずまず良く、性能的な弱点は見当たりません。さすがはスタンダードです。色のかすれなど微塵も見られません。ペン先がとてもしっかりしており、耐久性という意味でも抜群です。

しかし、引きやすさの面でやや気になる面があります。それは、ペン先がしっかりしすぎていて、人によっては角度が合わないことです。

角度が合わないってどういうこと?

マーカーで太い線を引くには、紙にペン先全体が密着しなければいけません。蛍光マーカーのお約束で、ペン先には角度がついています。普段文字を書くときの持ち方は人それぞれですが、上手くペンの角度と合わないと太い線が書けず、ペンに合わせないといけなくなります。これが微妙ながらストレスなのです。

ペン先がピタッと密着

これなら太い線がしっかり書けます。

ペンの根元しか当たっていない

上手く角度を合わせないと下半分しかラインが引けず、さみしい思いをすることに。これは個人差があって試し書きしてみないと分かりません。私の使い方だと、プロパス2との相性はイマイチなんです。もちろん反対にジャストフィットする人もいるはずですので、自己責任で。

定番品の悲しい定めか、デザイン的な付加価値はあまりありません。ダークカラー主体の引き締まったデザインは好みですが、女子受けはあまりしなさそうです。

3. ゼブラ MILDLINER

ゼブラ 蛍光ペン マイルドライナー 渋マイルド色 NC5色 WKT7-5C-NC

新品価格
¥324から
(2017/11/22 17:57時点)

  • 発色:★★★☆☆
  • 引きやすさ:★★★☆☆
  • 付加価値:★★★★★

優しい色…?

蛍光マーカーの定義を根底から覆す一品、それがマイルドライナーです。蛍光色のギラギラした感じとは対極にある、優しい色合いのマーカーで、圧倒的な女子からの支持率を誇ります(当塾調べ)。ただし、上の画像では色の優しさが全く伝わりません。完全に色のミスチョイスでした。

引きやすさは一般的で、特にギミックの無い普通のマーカーです。ただ、プロパス系より若干ペン先が軟らかいため、前述の角度に関してはあまり気になりません。

付加価値は抜群です。男子によく見られるケースですが、色によって違うシリーズのマーカーを使っていること(理解不能ですが)。ところが、これを使っている子は大体全色マイルドライナーで揃えたくなるようで、他のマーカーと交えず使っている場合がほとんど。他のメーカーも類似品を出し始めるくらい、柔らかな色にとてつもない魔力を感じます。

しかし、勉強に使用するという前提で考えると、パッと見たときの視認性がイマイチです。もちろん商品コンセプトと真逆の効果なので当たり前ですが、ラインを引くからには何より目立つことが必要です。肝心な情報を見逃してしまっては元も子もありません。また、画像を見れば分かりますが、引き終わりのインクだまりが他のマーカーより多めです。紙の薄いプリントなどではより気になります。

独特の発色は確かに魅力的ですので、手帳の彩りなどに使うには素晴らしい商品だと思います。

4. パイロット FRIXION light

パイロット 消せる蛍光ぺン フリクションライト ソフトカラー 6色 SFL-60SL-6CS

新品価格
¥420から
(2017/11/23 13:02時点)

  • 発色:★☆☆☆☆
  • 引きやすさ:★★★☆☆
  • 付加価値:★★★★☆

学生にあっという間に広まった”消せる”ペンであるフリクションシリーズの蛍光マーカーバージョン、しかも流行のソフトカラーということでピックアップしてみましたが……これは学習目的で使うには厳しいものがありました。

驚きのうすさ

写真をご覧頂いた通り、ポイントを目立たせるには物足りない奥ゆかしさ。ソフトカラーの宿命と言えばそれまでですが、さすがにソフトすぎやしませんか?この色合いが好きで好きでしょうがない人は良いですが、正直言ってもう少し目立つ色でマークして欲しいところです。

しかしミスをしても「消せる」という特徴は他のマーカーには代え難い魅力でもあります。それもプロパスウィンドウのようなそもそもミスしないための工夫がされている方が総合的にはプラスです。

付加価値としては唯一無二の機能があるため高いですが、大きな落とし穴も。それは、ペンの反対側が消しゴムラバーになっているため、細いペンが無いこと。図形への書き込みのような細かい作業に細いペンは欠かせません。学習目的としてはマイナスにせざるを得ないところでしょう。

他のマーカーと異なり、ボディが若干太めなのは引きやすさに寄与している好ましいポイント。ということで、ソフトカラーではない普通のフリクションならまずまずオススメ出来ますが、やはり細ペンは無いので、他のペンで補ってやる必要があります。うーん残念。

5. パイロット スポットライターVW

スポットライターVW 黄&オレンジ SVW15SLYO

新品価格
¥105から
(2017/11/23 13:18時点)

  • 発色:★★★★★
  • 引きやすさ:★★★☆☆
  • 付加価値:★★★★★or★☆☆☆☆

はい、ネタ枠です。両側に異なる色がついている2色マーカーです。2色マーカー自体はいくつかありますが、その中で最も普通のマーカーのサイズに近く、かつ優しい価格であるスポットライターをチョイスしました。実は使ってみるまでいじる気満々だったのですが、引いてみてビックリ。

際立つイエロー

写真でも多少伝わりますが、実際に見ると「これぞ蛍光色」と言わんばかりにギラギラした発色。反対側のオレンジもかなりギラついた蛍光色でした。蛍光マーカーに期待する「ポイントを際立たせる」という役目にはうってつけで、今回試した中ではまさかのベスト。正直なめてました。

両側で色が違う構造のため、当然細い線は引けません。実に実直な、太線のみで勝負するタイプのペンです。前述の通り、これはマイナスせざるを得ませんが、このペンにそんな繊細さは期待してはいけません。

そして、年齢層によって正反対の評価になるこのペン。例えば小学生(特に低~中学年)には絶大な訴求効果が期待できます。何しろ普通の鉛筆ですら両方から削っちゃったりするお年頃ですから、蛍光マーカーが両方についていたら歓喜もの。実際に、個別指導している小5の子に今回の6本を見せて「どれがいい?」と言ったらこれを指しましたよ。

反面、中学生くらいのオトナになってくると、逆にこれが恥ずかしいデザインに感じられます。色もどぎついですし、男子ですら敬遠することでしょう。小学生なら5つ星、中学生には1つ星といったところ。用途に細かさを求めない小学生にはオススメです。

6. ゼブラ ジャストフィット

ゼブラ 蛍光ペン ジャストフィット 3色セット

新品価格
¥221から
(2017/11/23 13:36時点)

  • 発色:★★★☆☆
  • 引きやすさ:★★★★★
  • 付加価値:★★★☆☆

何を隠そう、私の愛用品です。ゆえに語り出したらキリが無いので、特徴を淡々と伝えていきたいと思います。

まず発色ですが、いたって普通です。若干インク量が多めなので、ノートのような厚めの紙なら良いですが、学校のプリントなどは裏移りの可能性があります。

筆のような書き心地

そして、何と言ってもこのペン最大のウリはその引きやすさ。誰が引いても太くしっかりした線がマークできます。そのヒミツは、ペン先がぐにゃっとしなること。これならプロパス2のところで取り上げた角度問題は全く気になりません。むしろどんな角度だろうが、辞書のような曲がった面だろうがぶっとい線が引けます。

私はコメントを書いた後、マーカーを使って丸で囲むことが多いのです(秋田のS先生のパクリですが)。そのため、普通のマーカーを使うと丸を書いている途中で角度が変わり、上手く丸が書けません。ジャストフィットならその名の通りどんなに雑な動かし方をしても太い線になるので、非常に重宝しています。

その反面インクの減りが早いのか、よくかすれが起こります。また、ペン自体のデザインがモッサリしていて好みではありません。マイルドライナーのような優しいデザインだったり、プロパス2のようなシャキッとした見た目だったらもっと良かったのですが。

まとめ 勉強に使いやすい蛍光マーカーはこれ!

これはプロパスウィンドウでしょう。

三菱鉛筆 蛍光ペン プロパスウインドウ 5色 PUS-102T.5C

新品価格
¥340から
(2017/11/22 15:41時点)

発色も良く、窓も無意識に目に入るため失敗知らず。引き終わりのインクだまりも気になりません。他のマーカーは一芸に秀でているものの、何かしら欠点があって勉強の効率を妨げてしまいます。プロパスウィンドウなら取り立てて欠点が無いため、よい道具として機能してくれることでしょう。

スタンダードゆえ他の子との被りはどうにもなりません。最近はやりのソフト色に押され気味ではありますが、本来の目的を考えると、硬派な蛍光色の方が視認性に優れ、目に飛び込んでくる速度が違います。きれいなノートを作ることが目的ではなく、ポイントを際立たせるのが目的ならば、一にも二にもなくオススメしたいところです。

教室に常備してあるのはプロパスウィンドウですが、それにはこういった理由があるのです。私が使っているだけあって(何様)ジャストフィットも良いです。現に、私の売り文句を聞いた生徒が実際に使い始めてドはまりしています。ただ、あまり売ってないんですよね……ロフトにすら置いてないあたり、やはりマイナーなんだと思います。

マーカーは勉強になくてはならない道具です。ぜひこだわって自分のお気に入りを探してみて下さい。