定期テストが難しすぎ!?塾通いをしてない子がつらすぎる件

ターゲット校の泉中を始め、大半の学校で実質的な中3ラストの定期テストが終了しました。ひとまず中3のみんなはお疲れ様ですね。とはいえ、休み無く本日から入試対策授業が開始します(中1・2がテスト終わったらちょっと休みになるので、勘弁してね)。

エコール学院は小田原に7教室展開しているので、他の中学校の様子も伝わってきます。そこで話題となったのが、今回の第3回テストだけやたら難易度が上がっている件です。

第3回テストだけ気合いが入りすぎな件

例えば、ウチの教室でもありました。ある生徒Aが試験前に言っていたのは、学校の数学の先生から「今回はとても難しくするよ」と言われたとのこと。正確には「とても難しくする」ではなく「つぶしにかかる」という意味の荒っぽい表現だったようですが。

初日の理科が終わったとき生徒が口々に言っていたのは、「前回に比べてやたら難しくなった」ということです。まあ、前回がやたら簡単すぎただけで、全部解いた印象ではこれが普通なんじゃないかとは思います。神奈川の高品質・高難度な入試に比べたらかわいいもんです。前回程度の難易度を予想していた生徒が面食らっただけだと思いますが、それなりに難しいテストの準備はしてきましたので、点数はキープ出来ているでしょう。

件の数学は最終日だったのでまだ私は問題を実際に解いていません。目を通すことが出来るのは金曜になりますね。事前の予告通りどこまで難易度が上がっているのか、先生の本気を垣間見れるので楽しみです。

しかし他の中学校の問題を見ていると、ちょっとやり過ぎなんじゃない?というものもあります。その中でも某H中学校の問題は極端で、簡単な問題か捻った問題の二者択一で、数学の苦手な子が頑張って身につけるような典型的な解法を使う問題がほぼ皆無でした。

これはひどい。

良質な問題は、難易度が5段階あったら、1~5までまんべんなく取りそろえています。誰でも努力次第で解けるようになる、教科書の章末問題レベル(難易度でいえば3くらいでしょうか)がメインになっていて、生徒の努力を示すような得点結果が出るものが定期テストに求められる機能でしょう。

もちろんそれだけでは満点が続出してしまいますから、難易度4・5のハードな問題があっても良いかもしれません。ですが、それは3割くらいにとどめ、標準的な学力の生徒がまっとうに努力すれば7割は得点できる、という問題がバランス感覚のあるものでしょう。

今回の某中学校の数学、典型的な問題がほとんど見当たりません。仮に学校の問題集をせっせと取り組んでいても、まず解けないであろう問題が多々登場します。問題数は33問で飛び抜けて多いわけではありませんが、計算問題が皆無なので、正直私が一から解いても30分くらいかかるんじゃないかと思います。

それって、私の力が足りないんですかね。別に数学は専門ではありませんが、センター試験程度なら全部解けますよ?

難易度を上げる目的は

第3回テストだけ難易度を高くするのはなぜでしょう。普段から難しいテストを作ることに定評のある先生なら生徒も相応の準備をするでしょうが、普段そこそこな問題を作っておきながら、最後だからという理由で気合いを入れた問題を用意されても戸惑うばかりです。

この時期に行う定期テストでは、入試を意識して問題を作成したという話をよく耳にします。まあ入試が近づいているのも確かですし、生徒の意識が高まっているのに負けじと先生が頑張っちゃったのかもしれません。

意識として高まるのは大変結構なのですが、あくまで定期テストですから、その役割を逸脱する難易度にする必然性はありません。生徒の学力がどの程度の水準に達しているかを見極めるテストこそふさわしいのではないでしょうか。

もっと端的に言えば、生徒に高得点を取られるのが気にくわないだけなのでは?そんなうがった見方をしてしまいたくなるほど、問題構成に理不尽さ感じます。(過去にそう公言されている先生もいらっしゃいましたので……)。

学校の授業はそのテストにふさわしい質なのか

前述の某中学校の問題を分析すると、かなりのこだわりを感じます。

例えば関数では、入試で頻出である変化の割合・変域の問題はもちろんあります。それが最低難易度ラインです。さらに変化の割合の本質を理解していることで解ける問題が2問出題されており、典型的な演習だけでは解き方が浮かびません。

図形では補助線を引かせる問題がお好きなようです。解いていて飽きないのは良いですが、それは我々のような数学が嫌いでは無い人種が感じること(好きとは言っていない)であって、中学生が限られた時間内で対峙する問題としてはあまりに過酷です。

この問題から分かることが1つ。それは、作問をした先生は大変クオリティの高い授業をされているということです。でなければ、このような定期テストが成立するはずがありません。

まるで入試問題のような難易度の問題を普段から解き慣れている(はずの)H中の生徒なら良いのでしょうが、かたや通塾率が低く、少人数で成り立っているため競争も少ない某H中(ややこしい)の生徒からしてみたら異次元の問題です。これを学校間格差というのですね。

いやいやいやいや。

限られた学校の授業時間で入試問題レベルをたくさん扱うことは出来ません。ましてや、ウチの生徒が問題集を抱えて先生に質問に行ったら答えられなかったようですから、間違いなく塾の演習の方がハイレベルです。ま、塾の問題集の質問は塾の先生にしろよとは思いますが。

普段教えている内容に対して高すぎるレベルの問題を出題しているのが現実です。当然平均点は下がります。

でも、それって担当している先生の指導力不足を露呈させているだけなんじゃ……おっと、このくらいにしておきましょう。

いずれにしても、それだけのテストを出題するのなら、相応の指導をしておくのが先生の努めだと思います。

そのテストのために入試が不利になるかもしれない

さて、平均点が低いのは絶対評価において大変困ったことになるんですよね。

みんなが出来ない=みんな成績が下がるというのが絶対評価です。平均+10点だから成績は4、という考え方は相対評価です。つまり、平均が下がれば下がるほど、その学校の生徒たちはおしなべて成績が下がり、どんどん入試で不利になるという訳です。

実際、ウチの教室の生徒が先生に聞いたところ、「テストで9割取れなければ5はあげられないな」と言われています。はい、これが正論です。

理屈の上ではそうなんですが、現実は異なるようですよ。平均点が20点そこそこになってしまった場合、平均点の子は絶対評価上間違いなく「2」がつくはずなんですが、学校側としてもそれはマズい。そこで、平均点を基準に相対的な評価を下しているのが実際のところです。そのかわりお偉いさんが担当の先生にチクリと釘を刺しているらしいですが。

そんなカラクリはあれど、過剰に難しいテストが誰にとっても幸せではないことは確かです。先生の真意を伺いたいところですね。

まとめ

色々と文句をまき散らして来ましたが、結論は1つなんです。

それは、塾に通っていることを前提にしているということです。

私も塾通いをしたことがありませんでしたが、そういった中学生にとって、学校の指導が全てなのです。学校の問題集が唯一の勉強ツールなのです。必死に学校の授業を聞き、理解に努め、問題集をせっせとやってテストに臨んでいます。

そういった子が触れる機会の無い問題を大量に出題するのは、もはや学校の領分を超えており、定期テストとして本来の機能が失われています。

一方、塾に通っている子は難しい問題に触れる機会がたくさんありますし、嫌でも解かされますので、多少テストが難しくなろうが問題ありません。もちろんウチの生徒も高得点を狙う生徒はどんどん難しい教材にチャレンジしています。

こういった生徒を基準に作問するのはいかがなものかと思うのです。塾側の人間としては差がつきやすいテストは臨むところなのですが、割を食うのは塾に行っていない子や、下から這い上がろうとするために塾に行っている子です(ウチにも何人かいますしね)。まずは学校の問題集を完璧にしよう!と頑張っていう子たちを一蹴する問題を出して、学校として何かメリットがあるのか理解不能です。

塾としては、どのような難問が出されようがビクともしない学力をつけることを目標に指導をしていくまでです。多くの学校のテストはまともなのですが、一部の英語や数学のテストが時折間違った方向にやる気を出してしまうので、気を引き締めて指導をしていくことにしましょう。

明日から中1・2の試験対策も始まります。特に中2は昨年の第4回テストの数学で学年平均18点というテストを経験しています。今回の某中学校の問題を見て、泉中もうかうかしていられません。ガッツリ演習を積み重ねて万全の準備をさせていこうと思います。