2019夏期特訓のお知らせ

写し間違いはケアレスミスの元

昨日の小学生の授業でSくんの指導中の事です。習い始めてまだ二月ほどですが、ずっとウチの塾でそろばんをやっていたため計算力もあり、教えるとすぐに飲み込みます。先週は帯分数の足し算・引き算を予習し、あとは宿題で演習して定着するのみ、という段階になりました。

さて、その宿題ですが、私の予想以上にミスが多い。1ページに3問くらい×がついています。ウチの小学生はノートに途中経過を全て書くルールになっていますので、生徒が答え合わせをしている最中に私は何を間違えたのかチェックしています。ですが、計算過程は合っています。

このとき考えられる原因は2つあります。

1つは、答え合わせを間違えていること。大問2の(8)の答えを見なければならないのにいつの間にか大問3の(8)の答えを見て、×を付けてしまうパターンです。これは模範解答の指さしで解決します。

もう1つは、ワークの問題をノートに写し間違えていること。問題が違うならどんなに完璧に解いても答えは合うはずがありません。

今回は後者でした。3問のミスのうち、2問が写し間違いです。(ちなみにあと1問は約分忘れ)すぐに解き直しをさせますが、なんとSくん、ノートの右側のスペースに解き直す際、間違えて写した左の問題をそのまま写して解き始めたじゃありませんか。

これはひどい。

本人は全く気づいていないので、すぐに止めます。そして、改めてテキストをよく見るよう指示をして、ようやく間違いに気づきました。

写し間違いする子はケアレスミスが多い

問題の写し間違いをしてしまう子は、とにかくケアレスミスがついて回ります。ひどいときには、計算の2行目と3行目で数字が変わるなんてことも。

私が思いつく特効薬はありません。重要視しているのは、本人が自分のミスの傾向を自覚することです。実際、解き直しが終わった後、どんなところに気をつけたら良いかを挙げさせると、キチンといくつか挙げることが出来ました。いずれも私が指摘した部分です。うんうん、ちゃんとよく人の話を聞いていますね、塾では(……学校では?)。

昨日の例で言うと、「写し間違う」「帯分数の横の数字を後から書く」「帯分数の横の数字を計算し忘れる」「約分忘れ」の4つです。これがちゃんと自分で列挙できました。2つめと3つめは関連していて、帯分数にくっついている数字(正式名称は知りませんが)に対しての意識の薄さの表れなのです。

その後仕上げの演習を行ったときは、写し間違えないように慎重に確認し、帯分数の横の数を書き忘れそうになった瞬間に気づいて「やべ~、忘れるところだった」と苦笑いして先に書き(多少わざとやっている説)、帯分数の横の数を読み上げながら計算し、約分が出来ないか立ち止まって考えていました。そのおかげで全くミスは無くなり、非常に良い出来になりました。いちいち確認しているから遅いですけどね。

それはおそらく昨日だけの話でしょう。のど元過ぎれば熱さを忘れる、しばらくすると同じミスをしてしまうかもしれません。そうしたら、またしぶとく指摘をするだけです。今度は前回の失敗もあるので、より響いてくれるはずです。

これを繰り返していけば、キチンとミス無く計算が終わり、その上ある程度のスピードで解けるようになるでしょう。

そもそもノートにやらなければ写し間違えないのでは?

テストにはもともと問題文が書いてありますので、写し間違うことはありません。写し間違うリスクがあるノートでの演習より、テキストに直書きしてしまえば、余計なつまずきは無くなります。

そのリスクは取った方が良いと考えています。問題をノートに写すのは、ミスをしないように気をつけて読取り、写す作業の練習のためでもあります。

こういったミスの原因は、「自分が思い込んだものが基準」になっている事です。例えば、音読が苦手だという子は同じ原因です。書かれた文章を、勝手にいつもの言い回しで読んでしまう。外からの情報をそのまま再現する事が出来ず、自分のフィルターにかけて無意識に変換されてしまうのです。

情報を素直に読み取ることの重要性は、この先ますます重要になってきます。粘り強く指摘を繰り返し、自分ルールよりも優先できるように軌道修正を仕掛けていく必要があります。

その小さな1歩です。たかが写し間違いと一蹴してしまわないよう細かく見ていかなくてはいけませんね。