2019夏期特訓のお知らせ

いつもテストが解き終わらない人に捧げる5つのアドバイス

時間制限

泉中の中3定期テストまであと1週間、学校の範囲に合わせたプレテストである達成度確認テストを実施しました。勉強量・質ともに今までで最高ですし、本人たちも自信を持って臨んでいました。

しかし、テスト形式とは怖いものです。落ち着いてやればなんてことの無い問題でミスをしたり、あとで解き直せば余裕で解けたりと、思うような得点が取れなかったケースがほとんどでした。

その中で一番多かった反省は「最後まで解き終わらなかった」というもの。特に、英語・数学で顕著でした。そういう子たちは毎度毎度同じ事を繰り返す傾向がありますが、今回は最後のテストですので、失敗は許されません。そこで、学院生へのアドバイスがてら、テストが解き終わらない人はどのような事に気をつけたら良いか、対策をまとめてみます。

とはいうものの、全く目新しいテクニックなどではありませんよ。ごく普通のことが普通に出来ていない人のための記事です。

1.まずテスト全体を見よう

始まった瞬間に、テストの全体像を把握しましょう。問題数などは解答用紙を見れば分かりますが、目的はそこではありません。

チェックしたいポイントは2つ。

時間のかかりそうな問題をチェック

英語なら長文問題が何問あるのか、英作文はあるのか。数学なら、方程式の文章題は何問あるのか、関数の応用問題はどこに出てくるのか。このような時間をやたら食いそうな問題の分量と位置をつかんでおきます。

そして、それ以外の問題はとにかく速さ重視でこなしていく必要があります。このような作戦を最初の30秒ほどで立て、そこから猛ダッシュで解いていきましょう。

始まった瞬間猛然と解いていくのも悪くありませんが、全体の中での現在位置が分からない状態で解くと、思わぬところで時間を食ってしまいますのでお勧め出来ません。

自分が解くべき問題をチェック

満点狙いの子はさておき、ほとんどの子たちには、解くべき問題と同時に飛ばすべき問題が存在します。

例えば、40点(8割)を狙っている子の場合、ぶっちゃけ10点分は間違えても良いのです。当然ミスはつきものですから、45点分答えて5点分ミスをする、くらいの気持ちでいる必要があります。それでも5点分はカットして良いはずです。

ならば、明らかに自分の能力を超えていそうな問題はさっさと諦めておき、他の問題に全力投球すべきでしょう。難問に10分費やして結局不正解だったなら、その10分をやや難しめくらいの問題に注ぎ込んだ方が正解の可能性は上がります。

最初に飛ばすべき問題をチェックし、×でも付けておきましょう。もちろん時間が余ったら解いても良いですが、解かなくてもOKと思っているだけでかなり心の余裕も出ます。

2.典型的な問題の解法を磨こう

私は、テストが終わらない最大の原因はこれだと考えています。解くのが速い人は別にシャーペンを鬼のように速く動かしている訳ではありません。問題を見てから手を動かし始めるまでの時間が少ないのです。

しょせん学校の定期テストは、見たことの無い問題はほんの数問、その他は全て一度は触れたことのある典型的なパターンの問題です。演習量を充分に積み重ねた人なら、問題を見た瞬間方針が定まり、どんどん手を動かすことが出来ます。例えば、2次関数の変域の問題ならまずグラフを書いて数値を記入、という具合です。演習量が足りていれば、反射的に出来るようになります。

一方、さらっと1回問題集を解いただけの子だとそうもいきません。見たことはあるんだけどどうやって解くんだっけな~……と考えてしまいます。その時間で他の子は解き終わって次に進んでいるかもしれません。

別にパターン暗記をしろ、という訳ではありませんが、結果的に覚えてしまうくらいの反復が必要です。そうすれば考える時間を限りなく削る事が出来ます。事前のテスト勉強で先に考える時間をタップリと使い、テスト本番で使わなくて済むようにしているわけです。

3.つまづいたらひとまず飛ばそう

スラスラ解ける問題でも、人間は時折ミスをします。私でも授業中に計算ミスをしてしまう事がたまに(たびたび?)ありますから。なかなかゼロにはなりません。

英作文でほとんど出来たんだけどどうしても思い出せない単語があった、計算でどうも答えが分数になってしまう、など、一度つまづくとなかなか解決できません。無理もないですよね、ただでさえ緊張しているのに思い出せなくて焦ってるんですから。

そしてこういうときは時間感覚がとたんに薄れてしまうため、思ったより大量に時間を消費してしまいがちです。かといって、あと少しのところなので飛ばすに飛ばせません。

飛ばす基準を決めておく

飛ばせないのは基準が無いからです。人それぞれですが、例えばちょっとでも詰まったら飛ばす、1回やり直してそれでもダメなら飛ばすなど、飛ばす基準を定めておきましょう。

そして、自分で決めたルールを厳守すること。これが最も大事です。テスト中にその判断を誤ってしまったら、二度と取り返しがつきません。たとえその問題が最終的に解決したとしても、そこで大幅なタイムロスをしてしまったら、他の解けるはずだった問題にたどり着かないまま終わってしまいます。その方が大きなマイナスになる事を肝に銘じておきましょう。

4.時計を見よう

信じがたいことに、ほとんどテスト中時計を見ずにやっている子がいます。出来なすぎる子は別の意味で何度も時計を見ます(早く終わんねーかなー)が、全く時間を意識せず黙々とテスト用紙だけ見つめている子は、中の上くらいの子によく見られます。

テスト中の体感時間ほど当てにならないものはありません。必死に集中しているときは、信じられないくらいあっという間に時間が過ぎていきます。逆にテストが解けなさすぎて終了時間を待っている子にとって、残り時間ってなかなか減らないもんです。世界史のテスト時間がいっこうに終わらす永遠を感じたほどです。誰の話でしょう。

スラスラ解けているなら、大問1つ解くごとに時計を確認し、予定通りのペースで解けているかを確認します。

そして、特に気をつけたいのは詰まってしまったとき。ふと「ヤバくない?」と感じたら、すぐに時計を確認。残り時間が充分にあるようなら、考える上限を決めて取り組むと良いでしょう。そのまま考えていたら終わらないペースなら、即座に飛ばして後で再びトライします。最終的に解く時間が無くなって戻れなかったとしても、他の問題が解けていたならOKと考えましょう。

5.普段から時間を計って解こう

問題には長く考えて良い問題と、短時間で済ませるべき問題があります。テスト本番だけでなく、それはテスト勉強のときも同じです。

習ったばかりでまだ解き方すら危うい状態、つまり塾や学校の宿題を解いているような時期なら、多少時間をかけても構いません。その後、計算問題を集中的に演習するときは必ず時間制限をつけて、自分の限界近くのペースで解き続ける練習をします。

陸上選手だって、普段からタイムを計り、全力を出し切る練習をずっと続けています。その結果、レースで実力を発揮できるわけです。練習のとき「オレは本番で本気出す」とダラダラ走っておいて、いざレースになっていきなり全力で走ろうもんならケガをするのがオチでしょう。本番と同じ環境で普段から練習をしておく。テスト勉強でも極力本番感覚で取り組んでおくと、テストでは落ち着いていつも通り取り組むことが出来るでしょう。

ただし、難問は別です。練習段階では徹底的に時間をかけ、考え抜きましょう。解説を見る前にどれだけ深く考えたかがその後の理解につながります。そこはアプローチが異なります。時間を計ってハイペースで取り組むのは、あくまで典型的な問題です。

番外編:後ろからやるのはやめた方が無難

今回の達成度確認テストを経て、英語のテストについてある生徒から相談を受けました。

「これって、長文から解いた方がいいですか?」

結論から言うと、やめた方が良いです。あくまで前半を速く解き、後半に時間を残す戦術が得策です。

前から解けば長文問題は残された時間で対処する必要があるため、文章を読む際に必ず残り時間を意識しています。当然英文を読むペースも上げなければいけません。多少読み落としが出るかもしれませんが、それも練習次第でしょう。

長文から解けば確かに長文問題の正解率は上がります。しかし、どうしても残り時間がタップリある状態でやるため、長文を読むペースがいつも以上に遅くなりがちです。長文問題が全て終わって、さあ文法だ!となったときに思ったより時間を消費してしまう事態になったら後の祭り。本来なら余裕で解ける文法問題がガラっと違う景色に見えてしまいます。

過去の受験生たちを指導していて、年に必ず何人かは「長文から解く」とこにトライするのですが、ほぼ全員得点を落とします。彼らが一様に言うのが、「長文に時間を取られすぎた」ということなのです。

まあ、慣れないことをするもんじゃない、という事でしょうね。

ただし、定期テストを作る先生の中には、「わざと前半に難問をぶち込む」という嫌がらせをする方もいました(泉中ではありません)。平均点が極端に低かったため、成績が軒並み下がってしまったそうです。入試に不利になるため、もはや先生が生徒の足を引っ張っている状態です。

こういった外れクジは事前に予想が難しいため、なおさら「まずテスト全体を見る」ことが重要になります。こうすれば取り組みやすい問題がきちんと見つかるため、先生の嫌がらせにくじけず普段通りの実力を発揮することが出来るでしょう。

ほんと、当時のHKSN中の先生は何がしたかったんでしょう……

まとめ

ここまで挙げたアドバイスは、全て誰にでも通用する方法です。ところが、これらと全く関係ない理由でテストが解き終わらないケースがあります。

それは、極端に書くスピードが遅い生徒です。

解いているのを見ると、書く手は止まらないけど遅い。頭のスピードに手のスピードがついてこれていないようです。これは全く違う観点でのアドバイスが必要ですので、ここでは割愛しましょう。

テストにおいて大事なのは、自分の実力から引き出せる最大限の結果を出すことです。

そういう意味では、解けなかったら仕方がありません。それは実力が足りなかっただけですので、テスト中にどうにかなるものではありません。

しかし、解けたはずの問題にたどり着けずに終わった、時間が足りなすぎて終わらなかった、というのは最大限の結果とは言えません。もちろん解くスピードも実力と言えばそれまでですが、取り組み方1つで変えられる部分もあります。ぜひ、アドバイスを活用して最大限の結果を残せるように頑張って欲しいですね。