2019夏期特訓のお知らせ

小学生よ、辞書を引こう

国語力と一口に言っても、小学生や中学生、下手をすると高校生にすら不足している能力は「語彙力」だと思います。中高生で「英語が苦手だー」と言う子は多く、その大半がそもそも単語力が不足しているお粗末な状況。そりゃ知らない言葉が連発したら、和訳だろうが英訳だろうが出来るはずないでしょ?と言いたくなります(というか言います)。

国語も全く同じです。

大人からすると「日本語なんだから簡単でしょ」と感じてしまうかもしれませんが、大人の方は長い長い人生の中で散々言葉に触れていますから、当然のように多くの言葉を知っています。それが当たり前になってしまっているので、子どもが言葉を知らずに苦労している感覚が理解しづらいのかもしれません。

辞書を買いましょう

先日の保護者面談のとき、指導していて語彙不足を感じた何人かの方には「辞書を買って下さい」と伝えました。

そのうち1つのご家庭が、早速購入して頂いたようで、生徒が嬉しそうに「辞書を買ってもらえた!」と授業のとき話してくれました。辞書なんて嬉しい?と思うかもしれませんが、自分専用の教材を買ってもらう感覚は喜び以外の何物でもありません。

まして上昇志向のある子なら、そこらのオモチャより嬉しいと思います。

まず辞書の引き方を教える

今日指導していた、最近入ったある生徒は、文章問題中に分からない言葉が連発していたようです。知らない言葉は音読をさせると明確になります。イントネーションがおかしいのですね。

そういった言葉を見つけるたび、私は塾にある辞書を渡して引かせるのですが……これに時間がかかるかかる。

辞書の引き方が分からないようです。

そこで授業の内容を「辞書の引き方」にチェンジし、目的の言葉を探すとき注目する場所、言葉の意味が書いてある場所、複数の意味がある場合の選び方などを指導しました。学校で辞書の引き方を習う前ですから、分からないのは当たり前かもしれません。

もっとも、根本的に「そんなの学校で習うこと?」と思います。

私も習う前に使っていましたし、国語辞典と漢和辞典の使い分けなども親兄弟から教わりました。

辞書を使い始めるタイミング

あまり早すぎる段階、例えば小1や小2から辞書を使っても、調べた意味が分からないから再び辞書を引く、という事態になります。それは学年が上がれば解消するかというと、語彙が増えていかない子はいつまでたっても変わりません。

何年生になっても同じ現象が起こります。
だから、使い始めることが重要です。

最初は辞書を引いても意味がよく分かりません。そこは保護者や指導者のサポートがあれば何とかなります。

実際、本日辞書を引いていた生徒にも、私が辞書の意味を読み上げながらかみ砕くことでようやく理解できる、という状態でした。最初はそのような状態でも、地道に繰り返していくことで徐々に語彙が増え、1人で使いこなせるようになっていくのです。

辞書を引くにも語彙力がいる、というのはなんだか皮肉な気もします。幼少期から読書習慣があり、かつ周囲に分からない言葉を質問していた子なら、もっと早い段階から辞書を使いこなせていくことでしょう。

エンタメあふれるこのご時世にはレアな子だと思いますけどね。

読解力以前に語彙力を

言葉を知らなければ、解釈うんぬん以前の問題です。英語で言うなら、「単語は全部分かるのに上手く日本語に訳せない」という段階になって初めて文法や構文を意識することでしょう。

日本語も、まずは豊富な言葉の知識がベースにあり、それでも解釈できない文章が出てきてようやく「読解力がない」ということになります。難しい論説文などはまさにこの状態に陥ります。そこから文の構造、接続語、指示語と解釈に必要なスキルの重要性が増してきます。

その前段階として、言葉の知識を確実なレベルに持っていきたい。辞書が語彙力を育成するために最重要な道具であることは、古今東西変わりませんね。

電子辞書が良いか紙の辞書が良いかは、散々方々で論じられていますので、そちらを参考に。

私は小学生には紙の辞書をお勧めします。理由は2つあります。

指定の語を検索する事で伸びるスキルがあるから。
そして、小学生にとって電子辞書のローマ字入力が障害になり得るからです。

ローマ字入力が出来るようになるのはメリットではありますが。

もしお子さんに辞書を持たせていないなら、その子専用の辞書を与えてあげましょう。飛躍的に語彙力が伸びるわけではありません。先々の投資だと思って、長い目で運用させてみて下さい。

私は自分の子に本は惜しみなく与える予定です。

辞典・参考書・絵本・小説・図鑑・歴史漫画・はだしのゲン(笑)、その他もろもろ……(実際に全て私の本棚にあった)一時期は辞典を愛読していたこともあります。

まあ、そんな子とはあまりお友達になりたくありませんが……
よほど暇だったのでしょう、自分。