一人前の中学生になるには暗記の力をつけなくてはいけません

タイトルにあるとおり今回は暗記について語るのですが、過去の記事でもたびたび触れているように、僕自身は暗記が得意ではありません。

明らかに人より覚えるのには手間がかかりますし、忘れるのも早い。中2からギターを始めましたが、せっかく覚えたフレーズをあっという間に忘れるもんだから、ライブのたびに覚え直しになる有様です。

じゃあ全部の知識がそうだったかといえば、そんなことはありません。僕の得意科目である理科はなぜか覚えも良く、一回覚えたらカンタンには忘れませんでした。

覚えられたから得意になり、得意になるほど覚えやすくなる。そんな好循環にあったのだと思います。

最初はなかなか覚えられなくて当然

近年の小学生はとんでもない格差があって、受験組がやっている勉強量と非受験組のそれは質・量ともに比べものになりません。

受験をする子たちは日常的に大量の暗記に取り組んでいます。小4から受験勉強を始めたとすれば3年間もやってるわけで、多少のことはすぐに覚えられるようになっています。

公立中学に進む非受験の子たちは、漢字以外の暗記をしたことがありません。小6で歴史の勉強をしていますが、暗記するというより普通に授業を聞いて勝手に覚えたことをすぐテストでアウトプットして終わり。こんな子がほとんどです。

やったことがないのにすぐにデキるわけ無いですから、最初は覚えようとしても上手くいきません。

でも大丈夫、今は黙々と暗記に取り組めるようになった先輩たちだって、中1の頃は全く同じ状況でした。経験を積んでいくうちにやり方も洗練されていくし、覚えるのも早くなっていく。個人差はあれど、それは間違いありません。

暗記ができない人の特徴

まあ、暗記初心者はやり方もメチャメチャ悪いですからね。実際に今年の中1生たちがやってしまっていることを軽く挙げてみましょう。

眺めているだけ

ある日のこと、中1になって初めての単語テストを控えた休み時間に生徒たち全員がやっていたのが、「単語テストの範囲ページを眺めて確認」です。誰一人書いていません。

さながら学校の朝読書の一幕のよう。

その日の結果は散々な出来でした。当然ですよね。

もちろんテストに至るまでの準備全般が良くなかったから結果も悪かったのだと思いますが、さすがに我慢出来なくなって注意しました。

暗記に限らず勉強全般に重要なのは「頭を使うこと」です。負荷のかからない状態では、いくらトレーニングをしたって無意味。キャッチボールだけやって終わりにする野球部はありませんし、50mダッシュ2本やったらOKなんて陸上部もありません。

英単語なら、日本語と英語を両方眺めているだけじゃ何も頭を使っていません。せめて英語を隠して頭の中でスペルを考えなければ。もっと言えば、ノートを出して実際に書いてみなきゃいけませんね。

練習して満足する

ある生徒はほとんど単語が書けていません。本人を呼び出して聞いてみました。

「なあ、試験範囲からそのまま出してるのにこの得点はないでしょ。練習したの?」
「はい、一応練習はしました」

じゃあ原因は一つしかありません。「練習すること」が目的になっていたんです。

その子としては、確かに「練習はした」のでしょう。見ていないので分かりませんが、5個ずつ書くとかその類いの練習だと予想出来ます。

でも、暗記の目的は「練習すること」じゃなくて「覚えること」じゃないですか。5回ずつ書いたら完璧に覚えられるんでしょうか?そんなわけありません。

つまり、その子はその先の「覚える」という本来の目的がすっぽ抜けているんです。宿題も「できるようになる」という目的が抜けている子がほとんどですしねぇ。

テストしない

先ほどの子に続けて聞きます。

「家でテストしてみた?」
「いや、やってないです」

小学生から通っている子たちなら耳タコでしょうけど、僕はくどくどくどくど「自分でテストして満点取れるまで練習してきなさい」と言い続けています。

「練習でトリプルアクセルが成功したこと無いんです~。でもきっと本番では上手くいくような気がするんですよね~」なんてフィギュア選手はいないでしょ?水泳とか陸上のような周りのライバルがいるような競争なら引っ張られて自己ベスト!となりますけど、個人種目でそれはない。

ましてや、勉強なんて究極の個人種目です。むしろ周りが凄い頭のよいライバルだらけだったら本領発揮できないことの方が多いでしょう。

家で何度もテストをして、何度やっても満点取れるまで繰り返します。その上で塾でテストをしたら、まず満点を取れるはずです。なんかやらかしたとしたって、そうそう大崩れはしないでしょう。

ダメな例と反対のことをしよう

ダメな例があるなら、反面教師で行けばOKです。つまり、さきほどの3つと完全に反対のことをしましょう。

眺めているだけではなく、書いて手を動かす。
できるようになるまで何度でも繰り返す。
できるようになったことを確かめるため自分でテストをしてみる。

ホント、この3つを実践するだけでかなり上手に暗記を進めることができますよ。

まとめ

実は、中1生たちに火曜日告知をしてありました。人称代名詞の単語テストをすると。かの有名なI my meですね。

さらに、実際のテスト用紙も配布しました。

ただし、やり方は本人たちに任せました。ここまで書いてきたことは中1になる前から言ってきたわけですし、中学に上がってからもたびたび触れています。

あとは彼らがどう対処してくるか、これを見守りました。

先ほどそのテストを採点しましたが、正直もっとできないと思っていた僕の予想を少しだけ超えてきましたね。彼らなりに短い準備期間ながらみっちりと練習を積んできたようです。

毎週のように行われる暗記テストをキッチリこなしてこそ中学生です。ようやく中学生への第1歩を踏み出したくらいではありますが、このまま彼らが暗記法を確立するまでしつこく指導していきましょう。