入試のためには部活動をやるべき?ホントのところを教えます【中1生の勉強シリーズ】

とりあえず自己紹介がてら「元野球部です」っていうとメチャクチャ意外な顔をされる僕ですが、きっとそれは坊主のイメージが全然ないからだと思うんですよね。実際周りが短髪の中一人だけ髪が長かったので坊主じゃ無かったのは事実です。

さて、現在は超インドア派の僕でも当時は運動部だったわけですが、毎年中1生やその保護者の方から、部活動、特に運動部に関する疑問を聞かれます。

それは、「部活は運動部に入るべきですか?」というものです。

それに対するシンプルな結論はこう。

成績には関係ないから好きにしましょう

運動部に入ると成績面で良いことがある?

僕はバリバリ昭和な人間ですが、時代は平成を飛び越えて既に令和。かつてはともかくとして、現代の中学校において、運動部に入った方が良いメリットは勉強面に限定するならばありません。あくまで勉強面ですよ?それ以外の面に注目したらたくさんありますが、それは別の記事で。

顧問の先生のひいきは「ありえない」

運動部に限らず、部活動に入っていると顧問の先生からの印象が良くなるから成績も良くなるんじゃ?こう考えてしまいたくなる気持ちは分かりますが、そんなことはありえません。

そもそも成績は印象でつけるシステムではありません。いくつかに分かれた観点ごとに評価項目があり、それが累積して成績がつくのです。先生の私感が入るポイントとしては「意欲や態度」ですが、このご時世に露骨なひいきをすればすぐに露見します。

むしろ自分の部活の生徒に対して厳しくなる先生の方が多いと思います。それはそれで困ったものですが、気持ちはよく分かります。僕も自教室の生徒に対しては特に厳しくなってしまいますからねぇ。

公立高校入試では1点たりともメリットは「無い」

2020年現在、神奈川県の公立高校入試において運動部はおろか部活動そのものに入っているかどうかは一切得点に関係ありません

唯一関係する可能性があるのは、面接試験での「中学校生活を通じて教科以外で意欲的に活動した内容」に対する回答くらいです。平たく言えば、勉強以外に何を頑張った?という質問ですね。

大半の生徒はここで部活動の話をします。確かに部活動をやっていなかった場合、別のネタを用意しなければいけません。

それは行事でもボランティアでも趣味の話でも構いません。むしろ、部活動の話をする生徒の話はたいていありきたりでつまらない。ユニークな活動をしている子の方が具体的で、かつ独自性のある発表ができているケースが多いです。

内申点のひいきがない、面接試験でも加点されない、もう1つは学力検査ですが……部活動をやっていたらテストが上がるなんてものではないでしょう。

ご安心を、部活は文化部でも大丈夫ですし、入らなくても不利になることはありません

私立高校入試では加点が「ある」

一方、私立高校では部活動の実績によって加点してもらえる学校もあります

ただ、要求されるハードルはかなり高く、県大会に出場したくらいのレベルの加点は微々たるもの。それなら漢検3級でも取った方が多くのメリットがあります。それにかかる時間や期間などを考えても、検定の方がお得感があるのは運動神経皆無な僕の感覚だからでしょうか。

神奈川県の私立高校入試の場合、内申はものすごく重要です。内申が足りないとそもそも受けられない制度なので、ボーダー付近ギリギリの生徒にとって、加点は貴重なものかもしれません。

主要五科目を1上げるのはかなり大変ですので、加点を期待したくなる気持ちも分かります。

でも、やはり部活動で実績を出すハードルの方が明らかに高いと思います。個人戦ならいざ知らず、チーム戦は良いメンツに囲まれるかどうかの運要素も強いですし。

部活動はやらない方が良い?

ここまで読む限り、どう考えても僕は「部活動否定派」みたいに見えるかもしれませんが、あながち間違っていません。僕自身(高校の)部活で痛い目を見たクチですので。

ですが、一概に「帰宅部がいいよね」なんてことは全く思っていません。生徒たちを観察してきた経験からも言えます。

「ガチすぎる」部活の弊害

昨今「ブラック部活」なるワードがニュースで聞かれます。主に顧問の先生が本気すぎて「ガチすぎる」状態になってしまっている部活動のことです。

ほぼ休みがない、勉強を優先するとレギュラーになれない、部活動の枠を超えて活動している、という状態の部活は令和の現代においても健在です。

ここまでいくと、物理的に時間が足りません。塾の主戦場である夜間に部活動の「雄志」が集まって練習してるので、塾通いが難しいケースも出てきます。要領の良い子なら成績をキープできるでしょうが、普通の子にはなかなか難しいものがあります。

近隣の中学校の運動部をイメージすると、大変な順に、バレー部=吹奏楽部>野球部=陸上部>サッカー部=バスケ部>バドミントン部=テニス部=卓球部という印象です。ただ、顧問の先生によってハードさが跳ね上がることがあるので、注意ですね。

ん?吹奏楽部は運動部ですよね?

楽な部活ほど有利?

これは完全に私見ですが、部活動が週1~2くらいしかない文化部や、部活に入っていない(辞めた)帰宅部の子たちは、時間的な自由が効く割に成績が伸びていない印象があります。

実のところ生徒の大半が運動部だからサンプルがそもそも少ないので信憑性はいまいちですが、過去の生徒を総合すると運動部の生徒の方が平均して成績が良いんですね。

先ほど書いたひいきとかではありません。ちょっと考察すると、運動部の子は基本的に自由時間が少ない。そのわずかな時間をやりくりするのが当たり前になってきます。さらにテスト前に部活が無くなるといざ解禁とばかりに勉強のペースがグンッと跳ね上がるわけです。

一方、自由時間が豊富にあるとどうでしょう。それを全部勉強に向ける子がどれだけいるのでしょうか。まあ、普通はその分遊ぶ時間だけが増えるでしょうね。これでは結局部活動をガンガンやっている子と勉強時間は変わりません。

テスト前になって勉強がハイペースになれば良いのですが、それがなかなかペースアップに意識が向かない子が多いんですよ……

もちろん浮いた時間を勉強に全力投球している子もいます。そこまで自分を律することができる子は得てして塾が要りません。だから、塾にいる子は忙しい方が案外結果を出しやすいという傾向になるんでしょうね。

発想としては締め切り前の時間がタイトなときほど仕事がはかどる!的な感じでしょうかね。本当は充分に時間を使った方が良い結果になるはずなんですが、余裕があると後回しにしちゃうんですよね。よーく気持ちは分かります。うんうん。

まあ、僕が見てきた生徒にたまたま運動部にできる子が固まっていただけなのかもしれませんけども。

まとめ

勉強面の話だけで部活動を見てしまうと、部活やらずに勉強するのがベストになってしまいます。

でも、部活動ってそれだけじゃない魅力が山ほどあります。総合的に見たら、部活動は必ずやった方が良いと僕は思っています。別にそれが何部でもいいです。組織に属するだけで良くも悪くも経験になりますから。

つまり、勉強面だけで部活を選ぶのは全くオススメ出来ず、あくまで自分のやりたいことを優先して選ぼうね、ということです。

せっかくの中学生活ですので、部活でもいいですし、そのほかのことでもいいので、精一杯楽しみましょう。