「宿題をやる」とはただ終わらせることじゃない【中1生の勉強シリーズ】

ほぼ全ての学校や塾では「宿題」が出ます。

この宿題は、簡単に言ってしまえば「本当はこの場でたくさん解かせたいけど時間がないから自分の家でたくさん解いてきてね」というもの。学校も塾も時間に限りがありますから、僕らがやってほしい量を全部授業中にやるのは不可能なんです。

じゃあこの宿題のゴールはどこか。それは、習った内容が「定着すること」です。

決して「言われた部分を解く」がゴールでは無いんですよ。

宿題は定着するまでやる

あくまで僕の個人的な考えですが、「出来るなら宿題はやらなくていい」と思っています。

小学生のとき担任の先生に豪語していましたから、この信念には実に30年くらいの歴史があります。そう、未だにこの考えは変わっていません。

だから僕は小学校の頃は全然宿題をやっていきませんでした。自分で言うのもアレですが、学校の授業をそれはそれは真剣に受けていましたし、家に帰って自分で買った問題集をちゃんと解いていたので、テストは出来ていました。

自分で勉強していたので、わざわざ宿題を出されなくても充分だったんです。小学校の間だけは。

ですが、中学校からは宿題を漏れなくやっていました。理由は簡単で、中学校からは宿題をやらないと全然ついて行かれなかったのです。

宿題のゴールは「定着すること」。この理論で行けば、小学生のころはきちんとゴールに着いていたんですね。中学校からはゴールするには宿題が必要だったということです。

宿題は万人に会うものではない

ふつう宿題は「範囲」を指定されます。これは、「そこだけやればキチンと定着するよ」というものではありません。

なぜなら、そこには「分量」という考えがすっぽり抜けているからです。

漢字練習に例えましょう。

漢字練習のゴールは「覚えること」ですよね。じゃあ、そのために必要な分量はどのくらいですか?それぞれ10回ずつ書けば満点取れますか?それとも50回でしょうか?

そんなの人によって違うに決まってるじゃないですか。1回も書かずに見るだけで覚える子もいれば50回書いてもまだ足りない子もいます。

つまり、宿題は「範囲」と「分量」の両方が必要なんです。

その「分量」は、やってみないと分かりません。宿題を出す先生側で回数を指定するのは簡単ですが、多すぎるとムダが多くなりますし、少なすぎると意味がありません。

「分量」に決まりはない、出来るまで何度でもやるしかないということです。ここを勘違いしている中学生が多すぎます。

宿題で実力を伸ばすやり方

では、どうすれば宿題をやることで実力を伸ばせるのかを説明しましょう。これはそのまんまウチの塾でやっている方法なので、一般的かどうかは分かりません。もちろん効果があるからやっているので、信憑性はまあまああるでしょう。

自力で解く

自力で出来なければ、テストでは解けません。当たり前ですよね?

宿題の1回目は、自力で解けるかどうかの仕分けの作業をしているだけです。自力で解けなかった問題をいかに出来るようにするかが勉強のメインです。

その大事な大事な1回目を自力でやらなかったら、解けないはずの問題を解けたと勘違いしてしまい、結局自力で解けないまま放置されてしまうのです。

だから、誰にも聞かず、何も見ずに解き、分からなかったら勇気を持ってバツをつけるのです。

答え合わせを厳しく正確にやる

もう一度書きます。宿題の1回目は、自力で解けるかどうかの仕分けの作業をしているだけです。

答え合わせをミスしたらどうなるでしょう。本来はバツだったものがマルになってしまうと、またまた解けないものが放置されます。

たかがマル付けと思っているうちは伸びません。答え合わせこそ厳しく、正確に、慎重にやるべきです。

間違えた問題と向き合う

間違えた問題が判明したら、そこからがスタートです。

ただ答えを覚えるのではありません。解説をよく読み、正しく理解したり、自分の間違えを探ったり、まずは自分の頭を出来るだけ動かします。

ここで良くないのが、いきなり誰かに教えてもらう事です。特に家族に頼ることが多いと思いますが、よほど指導に慣れていないと、ついつい解説しすぎてしまうんですよね。

これは別の記事で詳しく触れるつもりですが、教えすぎはマイナスになるんですよね。

まずは自分の頭で出来るだけ考えて解決をする。どうしてもムリそうなら、先生に聞くのが良いです。学校の先生や塾の先生ですね。

ウチの生徒なら僕に聞けばいいのですが、その子のレベルに合わせたヒントが段階的に出てきます。もしくは「授業ノートを見なさい」と突っぱねることもあります。

それが指導のさじ加減ですね。

何度も繰り返す

解説を読み込んだり、質問をしたりした問題は、自力で解けたわけではありません。ここが一番重要です。

ここから自力で解けるようになるまで、ひたすら何度でも繰り返すのです。

宿題で最も重要なのは「繰り返す」こと

大事なことなので何度でも繰り返しますが、宿題のゴールは「定着すること」です。

これだけしつこく繰り返せば、そろそろ覚えてもらえたでしょうか?

宿題も同じです。その問題をテストで正解するためには、何度も繰り返す必要があります。

一般的な中学生の学力なら、2~3回繰り返すとだいぶ定着します。でも、勉強が苦手だったら3回繰り返してもまだあやふやでしょう。それはその子にとって充分な回数では無いというだけです。

不思議なのは、スポーツや芸術の分野だったら、繰り返し同じことを反復するのは抵抗なくやるんですよね。

僕は意外にも野球部だったのですが、練習の基本はキャッチボールと素振りです。上手い人でも下手な人でも死ぬほど繰り返す練習です。

僕は意外にもギターをやっていたのですが、指を動かすためにひたすら毎日地味な練習を繰り返すんですよね。いきなり曲の練習をしても弾けるわけないですし。

これらの反復も、個人差があります。野球は比較的あまり反復しなくても上達していったのですが(やる気がなかったとも言える)、ギターはなかなか覚えられず繰り返しまくった記憶があります。基本的に向いていなかったのだと思います。

当たり前ですが、勉強にも向き・不向きがあります。勉強に向いていなかったら、他の人が2回解くところを5回解かなければいけないかもしれないんです。

そこで腹をくくって繰り返すことが出来るか。たとえ向いていなかったとしても、キチンと伸びていくのです。

まとめ

結論を一言で言ってしまえば、「自力で出来るまで繰り返せ」ということですね。

ところが、それを阻む障害がいくつも存在します。

環境だったり、模範解答だったり、家族だったり。どれも味方になることもあり、仇になることもある難しい問題です。

次回はそのあたりを深く掘り下げていこうと思います。