授業を聞いただけで伸びるなら塾はいらない【中1生の勉強シリーズ】

塾の生命線は良い授業?

そりゃそうなんですが、当たり前すぎて塾のウリにはなりません。八百屋さんに新鮮な野菜があるのと同レベルですね。腐りかけだったり、しなしなだったりしたら野菜は全く売れません。だから新鮮なのは当然です。

じゃあ、何が魅力なのかと言えば、その先じゃないですかね。八百屋さんなら価格だったり、味だったり、店主のキャラだったり、店の立地だったり。レシピを教えてくれたら嬉しかったりしますよね。夕食のメニュー考えるのってしんどいんですよ。

何の話でしたっけ。

そう、つまり塾の授業はあくまで売り物の1つであって、それ以外の要素がしっかりしていないと成績なんて伸ばせないってことなんです。僕の感覚で言えば、塾の授業が成績に与える影響は30%程度。宿題などの演習が50%で、小テストが20%というところでしょうか。

授業をしっかり受けたから大丈夫、なんてことは決して無いのです。

授業を聞くだけでいいなら学校で充分

そもそも授業を聞いただけで出来るようになるなら、学校の授業を受ければ充分です。むしろ、学校の方が時間的には充実していませんか?

数学なら1週間に4コマはあります。塾だと1週間に1コマですから、時間にしたら4倍もあるわけです。

学校の授業は、その時間の長さを生かして存分にかみ砕きながら進めることが出来ます。わかりにくいはずはありません。

授業を聞くだけで伸びていく子もいますが、学年でもほんの一握りしかいない能力値の高い子です。さらに元の能力値の高さに加えて、たいてい努力もしているので、入試が近くなるまで塾はいらないかもしれません。

多くの子はそれでも足りないと思っているから、多くの子は塾に通っているわけですよね。

ならば、学校より圧倒的に時間が少ない塾の授業を聞いただけでグングン伸びるなんてこと、ありえないんですよ。

分かりやすい授業がむしろ危険

自分で言うのもなんですが、僕は自分の授業が分かりやすいと思っています。じゃなきゃ恥ずかしくてYoutubeで公開とかできませんし、ダテに20年も塾講師やってませんからね。

だからこそ、生徒に勘違いさせてしまう危険がはらんでいます。

授業が分かりやすいと、生徒は「自分でもできそう!」と考えるんですよね。これはとても大事な感覚で、「絶対ムリ!」と思ってしまったらやる気も起こりません。難しい問題でも、何とかなりそうと思わせることが出来なければスタートに立てませんから。

そう、あくまでスタートなんです。

まだ「できそう」であって、「できる」わけでは無いんですよね。

そんなこと言ったら、僕はよくYoutubeで音楽の演奏動画を見ますけど、ずっと見てるとだんだん弾けそうな感じがしてくるんですよね。料理動画もメチャクチャ見ますが、自分でも作れそうじゃないですか。格闘技の動画も見てるうちに自分でも勝てそうな気がしてきませんか?それはさすがに無茶か。

でも実践してみると、色々つまずきます。壁にぶつかりながらも何度かやっているうちに、徐々に板に付いてくる。これが「できる」ようになる過程なんですよね。

料理動画なんかも、実際に作るときは一度見た動画をもう一度見返しながらじゃないと分量や手順が分かりません。これも、一回見ただけでは手順や内容が暗記出来ない何よりの証なんです。

授業を受けてからが本番

もう分かりましたね。授業を受けたあと、必ず自分でやってみる機会が必要です。それが自主的な演習だったり、強制的な宿題だったりするのです。

正直に言って、これが実力を伸ばすための本番と言っても過言ではありません。

学校の部活に例えると分かるでしょう。部活動の時間はみんな同じなのに、なぜ上手い人と下手な人に分かれるのか。それが自主練習なんですよね。

同じ陸上部でも家に帰ってから夜に毎日走っている子がいる一方で、部活の時間以外は体を動かさない子もいます。実力に差が付くのは当たり前です。

勉強でも全く同じ、学校や塾から出された宿題をキチンとやりきること、もっと言えばただやるだけではダメで、正しい方法でやり抜かないといけません。

宿題に関してはシリーズの核心でもありますので、改めて説明をします。

まとめ

学校の授業、塾の授業、オンラインの映像授業、理解のしやすさや講師の腕前は違えど、結局どれも同じ「入口」にしか過ぎない点は同じです。

全てはその後の「自学」で決まります

塾では分かりやすい授業をしようと努力はしていますが、その何倍も「自学」を鍛えることに照準を置いています。中学生になったからには、授業を受けるだけで出来るようになる、という間違った思い込みは捨てましょう。

次回はいよいよ宿題について書いていきます。ここからが勝負ですよ!