2020年度神奈川県公立高校入試の志願変更前倍率発表!県西地域の推移を分析

神奈川県公立高校入試の1/30時点での倍率が県教育委員会から正式発表されました。

公式HPのブログでも書きましたが、倍率を追いかけるのは百害あって一利無しです。ただ、正式発表された倍率はサッと確認して、また勉強に戻りましょう。

参考 神奈川県公立高校出願開始!倍率を調べてるヒマがあったら勉強したら?エコール学院公式サイト

しかし、ボーダーライン上ギリギリで戦っている中学生の場合、ボーダーが上がるのか下がるのか、はたまた志願変更すべきなのかそうでないのか、これは目をそらしてはいけない問題でもあります。

そんな方へ少しでも参考になればと思い、本当に少しですが動向分析をしてみたいと思います。ただし、ウチの塾がある県西地区周辺の学校に限定します。

小田原高校が例年以上に人気

高校名募集定員1/30出願者数1/30志願変更前倍率前年度倍率前々年度倍率
小田原3184501.421.261.28
平塚江南3184161.311.111.32
厚木3584521.261.251.25

小田原高校が人気です。初速で1.4倍を超えてくるあたり、なかなか高倍率からのスタートとなりました。事前調査でも人気が高かったのですが、やはり進学重点エントリー校の中では比較的内申重視なところが支持されているのでしょうか。

昨年の1/30時点でまさかの定員割れの大ピンチだった平塚江南高校は、例年並みの倍率を取り戻しました。やはり地域トップ高たるものこのくらいの倍率があってしかるべきですね。

厚木高校は例年並みです。安定した人気を誇っていますね。ただ、進学重点校のSYAHの中では相変わらず低めの倍率。SとYが高すぎるのもあるんですけどね。

中堅進学校は堅調な人気

トップ校以外の2番手、3番手の学校を見てみましょう。チョイスはウチの塾生が多く受験する高校です。

高校名募集定員1/30出願者数1/30志願変更前倍率前年度倍率前々年度倍率
秦野3583761.051.121.16
西湘3083551.151.161.29
大磯2783181.141.061.10
伊志田2683081.151.191.13
茅ヶ崎2782821.011.221.33
足柄2382080.871.061.11

まず1/30時点での初速定員割れが続いていた大磯高校が、今年は支持を集めました。元々実力の高い学校ですから、これが普通だと思います。

その分ここ最近人気だった西湘高校の倍率が落ち着いていますね。これら西湘・大磯・伊志田高校はレベルも立ち位置も似通った学校で、倍率も面白いくらいそろっています。何という奇跡。

SOFTS(七里ガ浜・大船・藤沢西・鶴嶺・湘南台)みたいなカテゴリーが格好良いので、この3校をまとめてSIO(西湘・伊志田・大磯)とかISO(伊志田・西湘・大磯)とかどうでしょうか。潮とか磯とかどうしても湘南感が出てしまうのはなぜでしょう。

いえ、ふざけてませんよ。

それはそうと、その下の高校に異変が。足柄高校が定員割れしました。このあと動きは間違いなくありますので、要注意ですね。ですが、数年前に引き続きまたしてもレベル低下は必至です。客観的に見てインクルーシブや立地の影響が大きいと感じます。

定員割れ連発の専門学科

普通科以外の専門学科は、昨年に引き続き定員割れが連発しました。近隣の3校を取り上げてみます。

高校名学科・コース募集定員1/30出願者数1/30志願変更前倍率前年度倍率
小田原東普通118740.630.87
ビジネス1181100.930.99
小田原城北機械78781.000.87
建設39421.080.85
電気78510.650.71
デザイン39391.000.92
吉田島都市農業39320.820.92
食品加工39411.051.05
環境緑地39330.850.97
生活科学39491.260.95

実際の生徒の取り組みを見てみると、とても実りのあることを学んでいるんですよね。しかし、受検生たちはみなイメージで志望校を選んでいる、そう思わざるを得ないレベルの定員割れ。

ここ数年の流れは今年も変わりません。ただ、小田原城北は昨年より支持を集めているようですね。

問題は小田原東でしょう。普通科開設当初は「足柄高校レベルを目標に」と息巻いていたようですが、昨年に引き続き定員割れは必至。同レベル帯の普通科は軒並み苦戦を強いられていますから、何らか打開の一手を打たない限り今後も同じ状況が続くと思います。

ただ、ウチに通っている学年最上位の子は真剣に大学を目指して勉強しています。突き抜けた成績さえ取れば大学への進学は可能ですからね。高校から勉強に目覚めた生徒にとっては良い学校かもしれません。

志願変更による動きはどうなるか

毎年同じことを書きますが、受検生本人は志願変更の動きを読めないと思います。必ず通っている塾の先生や学校の先生に聞きましょう。

小田原高校から一定数流出か

小田原高校はこの地域にしては突出した倍率になりました。平年から高倍率の学校なら受検生の肝が据わっていますが、なかなか見ない高倍率です。

したがって、現在ボーダーギリギリかつ特色検査に自信の無いチャレンジングな出願をした層が秦野へ流れると予想します。秦野の倍率はかなり低いので、おそらく強気の出願を試みた子たちが本来のレベルに収まることでしょう。

また、小田原から西湘という謎の志願変更が起こるのが県西地区。偏差値が10も違うのに一気に落とすこの現象は、親世代の「小田原がトップ、二番手が西湘」という古い情報が原因です。この場合、ほぼ確実に西湘で玉突きが起こります。

小田原は10人規模の変更が考えられますので、倍率は1.4倍を切って1.38倍程度になると予想されます。その程度減ったところで、昨年より確実にボーダーは上昇すると思われますので、学力検査に向けて一層励みましょう。

足柄高校への流入がポイント

進学校であるISO3校(しつこく使う)はどこも倍率が同じくらいなので、昨年のような大磯高校への大量移民は起こりません。秦野高校の倍率も低いので、そこから下がってくることもあまり無いでしょう。

先ほど書いたように、西湘は小田原高校からの急転直下志願変更が一定数ありますが、それほど影響は無いと思います。むしろ、倍率は下がると予想していますよ。

というのも、足柄高校が大きく定員割れを起こしているからです。こうなると西湘ギリギリ勢は足柄へ落とせばほぼ100%合格出来ますので、魅力的に映るでしょう。

また、足柄高校が定員割れを起こすと、下から上げてくることが考えられます。今年熱いのは伊勢原が1.5倍という高倍率なので、定員割れを起こした足柄・秦野曽屋にランクアップする可能性が高いですね。数年前に足柄高校が定員割れを起こしたときこの現象が起こりました。

おかげで大幅に学校全体がレベルダウンしたんですが。

倍率が低いのは相当なデメリットもありますからね。詳しくは下の記事を。

倍率の低い高校を受験する生徒こそ本気で勉強しないと将来が危うい倍率の低い高校を受験する生徒こそ本気で勉強しないと将来が危うい

専門学科は内部調整で平均化しそう

吉田島や小田原城北は、定員割れした学科とそうでない学科がバランス良くあります。こういった場合、同じ高校内でコース変更をする形の志願変更が起こります。

どちらの学校も、多い学科を少ない学科が全部吸収してあまりある(つまり、定員割れする)人数しか出願しないため、うまく収まるのではないでしょうか。

小田原東はの総合ビジネスは……普通科が定員オーバー(それが普通なんですけど)していればビジネスに切り替えが考えられますが、どちらも定員割れを起こしている状態なので、最終的に定員は割れたままになるでしょう。

まとめ

ということで、たいした情報は得られなかったと思いますので、受験勉強に戻りましょう!

県西地区はISO以上(みたび登場)に人気が集中し、そのほかの子たちはどこに行ってしまったの?と言わんばかりに定員割れを起こしています。

人口が減っているのは確かですが、県西の高校に魅力を感じない中学生たちが増えているのも数字が示すとおりの事実です。

小田原に住む身としては、地元の高校に頑張ってもらいたいところです。まだ幼児や乳児である僕の子どもたちが受験年齢になることはどうなっていることやら。今から気が気でなりません。

ちなみに、志願変更締め切りの2/6(木)に倍率については書きません。今回の倍率は志願変更を判断する材料になりますが、確定倍率は何の意味も持たないですからね。もう変更は出来ないわけだし。

受検生のみなさんは、ただひたすら合格点を目指して突き進みましょう。頑張れ!