中学生にランキングテストを導入してみた

ウチの塾では毎週確認テストを行っていました。それ自体はずっと昔からある制度で、前回の勉強内容をチェックする目的でやっています。

授業を聞いただけで出来るようにはなりません。だから宿題を出すのですが、宿題をやる目的がハッキリしなければただやって終わり、という作業になってしいます。

結局達成目標が無いことが原因なので、確認テストという短期目標が必要なんです。

うん、システムとしては理にかなってるんですよ。

でも、準備が不十分では意味がありません。追試やテスト直しはやらせますけど、そんなもの後付けでしかありません。なんだかんだ言って、良い準備をして一発目で良い点数を取る子以外は伸びませんから。

そんな根本的な問題を抱えていたところに、優れたお手本が現れました。

よし、こんな良いモノは、パクる、もとい参考にするしかない。

ランキングテストを導入

世の中にはとてつもない実績をたたき出す凄い塾がわんさかあります。しかも凄い塾ってのは発信力がとてつもない。アンテナが壊れるかと言わんばかりにビンビン震えます。

その中でも、超がつくくらい塾界隈で有名な埼玉の某塾で、日々のテストを集計してランキング化しているらしい。これが生徒のやる気を刺激して、おのずと意識が高まる素晴らしいシステムなんです。

ただ、ウチの塾の平均偏差値層とは5ポイント程度のズレがあるため、上手くアレンジしてパク…取り入れることにしました。

ランキングテストのレギュレーション

ウチの教室だと、1週間に平均5つテストがあります。英語のチェックテスト,英単語テスト,数学の10問テスト,理科のチェックテスト,そして社会のチェックテストです。

塾のテキストからほぼそのまま出題するテストが多いのですが、数学の10問テストのように実力勝負なものもあります。といっても前回の授業内容から確実に3~4問出題されるので、あくまで前回のチェックという役割に変わりはありません。

これらを普通に集計するのではなく、「加点」と「減点」というシステムで集計します。

事前に問題が分からないテストは加点

数学の10問テストと理科のチェックテストは「加点」。これは事前に何が出題されるか分からないテストなので、得点がとれた分はどんどんプラスしていく、というシステムです。

ポイントは宿題の達成度ですね。基本的に宿題とリンクした出題になっているので、宿題が自力ですべて出来るようになっていれば理論上満点が取れるというわけ。

1回のテストはだいたい10問から15問ですから、それほど大量得点は出来ません。

事前に問題がすべて分かっているテストは減点

他のテストは事前にどの問題が出るか完全に分かっているので、間違えた分=ペナルティと考えて減点をします。

暗記問題は自分にふさわしい分量の準備さえしてくれば、学力に関係なく満点が取れるものです。満点が取れて当たり前、というスタンスでやっているので、満点が0点という扱い。ミスした分はすべてマイナスです。

一回の問題数が15問~20問前後になりますので、準備をしてこないと大量失点の恐れも。

100点の持ち点からスタートしてどれだけ伸ばせるかの戦い

各自100点の持ち点からスタートをします。加点のテストで稼ぎ、減点のテストを0でクリアしていけば、順調にスコアは増えていくはずです。

大きく持ち点に響くのは、やはり減点のテスト。1週間の加点は最大で25点程度なのに対して、減点は50点以上になりますからね。

このスコアを彼らで競ってもらいました。

ランキングテストの効果

準備が改善した

減点の暗記テストは準備が少しでも不足してしまうと、大幅に得点を下げてしまいます。おのずと回が進むにつれ、満点率が上がってきたんですね。

正直言ってランキング化するまでは全然準備をしてこない生徒が3割はいたので、もはや最初からテストする意味なんて無いくらいさんざんな結果に終わっていました。

ところが、やはり「満点を取る」ことを意識するようになると、周りの熱に引っ張られるんですね。集計する際に誰が満点を取れているか分かってしまいますから、それに加わらんとする意思が日に日に高まってきましたね。

結局全員満点の日が1日もなかったのが残念。あと一人というところまでは行ったんですけどねぇ。

データが見えるようになった

なんだかんだでコレが一番大きいかもしれません。ランキング化すると、結果が全部残るんですよね。不合格が続いていると、否が応でも自覚せざるをえなくなります。

今までだったら「なんとなく不合格が多い」とか「なんとなく最近頑張ってるね」とかあいまいな印象に基づいた評価になっていたのですが、スコアが全部記録されているので、「明らかに準備不足」「明らかに満点が多い」という結果が明確に残ります。

すると、「あいつ最近頑張ってるな」ということが周りに伝わりやすく、誰もが知るところになるんです。頑張っているのが目に見える、というのは本人にとってもハリが出てやりがいがありますよね。

ランキングテストと定期テストの関係

まだ分かりません。だって、今日定期テストが終わったばかりですから(なぜ今日書いたし)。

ですが、塾内で実施した達成度確認テストの得点とは、完全に相関関係にありました。まあ、わかりやすく言えば、ランキングテストの序列とほぼほぼ同じになったよ、ということです。

達成度確認テストは、試験対策特訓期間のちょうどど真ん中、テスト1週間前に学校のテスト範囲と同じ問題をやっています。要はプレテストです。

そのタイミングだと、いくらテスト勉強を頑張ろうが、普段からの積み重ねを続けていたランキングテスト上位の子が負けるはずないんです。日頃の暗記を軽視していた子は、スタートラインが大幅に後ろになってしまうので、テスト前にどれだけ必死で頑張っていても、追いつくことはできません。

これが望んでいた状況です。つまり、定期テストで結果を出すためには、ランキングテストで上位を取ればいいんだ、と彼らが自覚すること。これを狙っていました。

ま、まだ結果は出ていませんけど。

ランキングテストの課題

反省点はあります。

ランキングを彼らに伝えるタイミングが少なすぎた点です。これは完全に私の怠慢で、何回かをまとめてエクセルに入力するので、こまめな発表が出来なかったんですよね。

やはり毎週発表すべきでした。こまめに発表することで、毎週自分の序列が動いていく様子をリアルに感じることが出来る。そうでなければ、火がつくタイミングはどんどん遅くなってしまいますもんね。

そして、アメも必要です。がんばったご褒美があれば燃えます。そんなの大人だって同じですから。

ここは文具マスターとして、上位の子にはよき文房具をプレゼントしましょうか。幸い(なぜか)ストックがいくつかありますので、そこから拠出するとしましょう。

ちなみに、学力がそれほど高くない子がかわいそうなんじゃ?ということはありません。

このランキングテストのポイントは、いかに減点しないかですから。暗記は時間と回数をこまめに積み重ねれば、誰でも満点を取ることが出来ます。少なくとも現在ウチにいる生徒ならさほど差はありません。

そこにあるのは意識の差です。

まとめ

ひとまず確認テストの改革は効果ありでしょう。9月に思いついてからサクサクとルールを整え、今回の第3回テストに向けて取り組んできました。

今回のテスト結果が出れば、またさらなる改善点も出てくるでしょう。ランキングテストは塾の授業から完成にいたるまでの重要な関門だと考えています。

よりブラッシュアップして、彼らのモチベーションになれるよう改善していきます。