式の細かいところにこだわる

算数も数学も、途中式は基本的に下に続けていく習慣が付いていると思います。

まあ、算数は微妙ですね。
塾通いをしている子なら、「=」を前に書いて下へ下へと式を続けていくでしょうけど、学校だとそこまで手が回らないので、各自の好き好きになっていると思います。

下へ途中式を続けていくメリットは、「式の変形が分かりやすい」ことですね。
上の式と下の式を見比べると、どのように計算を進めたかが客観的になります。

ってよく考えると、我々指導者のためでもあったり。
私たちが彼らの解いた結果を見たとき分かりやすいというのも指導上大事ですからね。

数学の場合、中学校の先生は小学校ほど適当ではありません。
中学校の先生は数学の専門家ですから、横に途中式を続けている生徒を野放しにはしません(しないよね?)

中1の方程式を教えるとき、最初にたたき込むことが2つ。

1.前に「=」は付かない
2.「=」が縦一列になるように書く

1つめの方は中1あるあるなのですが、今までの計算では改行するたび、前に「=」をつける習慣が付いています。
その流れで、方程式も書いてしまうミスです。
方程式は真ん中に「=」があり、その両側を左辺、右辺と呼ぶので、先頭に「=」があったら意味分からないですからね。

この習慣がずっと残る子はいません。
速攻で学校の先生から指摘が入ります。

問題は、2つめ。

日頃生徒を観察していて出した1つの結論が、『「=」を縦に揃えていない子は、移項でよくミスをする』ということ。

こんな感じです。

方程式のようなルールに沿って解いていく計算方法は、先を読みながら計算を進めていきます。
「=」の位置を揃えるには、「次にどの項をどこに書くか」を先読みしないといけません。
この「先読み」がちゃんと出来ていれば、「=」の位置を意識しながら書けるのです。

極端な話、「=」を縦にビシッと揃えるように書こうとするだけで、次にやる操作へ意識が向きます。
特に、移項して右辺から左辺へ移動してくるものがあるかどうかにアンテナが張られるので、移項ミスが格段に減ります。

生徒からしてみたら「何でこんな細かいことこだわってんだろ」と思うかもしれませんが、勉強って細かいことにこだわった方が良いことも結構あるんですよ。

テスト休みがあったので、久々の中1数学授業。
夏休みの最後に方程式をゆったりと進めて以来の授業でしたので、だいぶ忘れているんだろうなと予想してたら案の定でした。
幸いすぐに勘を取り戻したようですけど。

平均レベルの力の子を8割以上取らせるには、こういう細かいところからやっていかないとなかなか伸びていかないんですよね。
でも、そういう子たちほど細かいところをおろそかにするので、強制的にやっていく。
それが当たり前になったとき、1段階レベルが上がっていきます。

まだテストが返ってきていないので得点は謎ですが、本人たちの手応えは悪くないようです。
あとはいかに9割超えを狙っていくか。
ここからは突き抜けた量に加えて緻密さと正確さと速さの全てが必要になってきます。
今回のテストの反省を踏まえて、確認テストで抜本的な改革をするつもりですので、次回が楽しみです。