「やるべき事を思い出す」ことは期待しない方がいい

「解き直し」

きっと中高生ならウンザリしたくなるほどよく聞く言葉ですね。
そして、先生たちもいい加減言うのをためらうくらいしつこく使う言葉です。

この「解き直し」を的確にやることが勉強の上手い・下手を分けるポイントだと考えています。
解き直す問題の選定も、タイミングも、回数も、とても重要です。

解き直しを忘れるのは最悪

解き直しを忘れること、これが最もやらかしてはいけないコトです。

勉強初心者がよくやってしまうのが、「あとで解き直すぞ!」と思うだけで終わってしまうこと。

勉強への意識が低い子の多くは、新しい問題を追いかける習性があります。
何度も同じ問題をやるのは「つまらない」から、せっかくやるなら新しい問題を、という発想でしょうか。
気持ちは分かりますが、だからいつになっても出来るようにならないんです。

先生たちが「解き直し」を口うるさくいうのでやらなきゃいけないのは分かっています。
でも、そもそも解き直しに対しての意識が低いので、思い出したときに解き直すかー、くらいの感覚でそっとノートを閉じます。

思い出したときに「解き直す」という期待を絶対に当てにしてはいけません

十中八九、思い出しません。

こうして解き直しをしないままでテスト本番を迎えると、「この問題見たことあるけど何だったっけ……」となります。
あるあるすぎて嫌になりますよ、本当に。

解き直す場所が迷子になる

では、解き直しを確実にするにはどうすればよいか。
結構難しい問題です。

例えば今日の授業中のことです。
数学の授業でテスト範囲の問題を演習していました。

ある生徒がミスをした問題を私がチェックして、類題を指定して「試験対策期間中に解いておきなさい」と指示したんですよね。
すると、その生徒は問題集に印をつけ、ページを閉じようとしました。

これでもう解き直す場所は分かりません。

「え?チェックしてるじゃん?」と思うかもしれませんが、問題集を閉じた状態だと解き直す問題がどこにあるか全く分かりませんよね。
そもそも解き直す問題があるかどうかすら分かりません。
これでは意味が無いんです。

解き直す問題をチェックしたら、そのページに付箋をつけておく
この一手間で、問題集を見たときに解き直す問題がどこにあるか一目瞭然です。

自分に解き直しの指示を出す

解き直す問題が迷子にならなくなったら次の段階。
それは適切なタイミングで解き直すこと。

先ほども言ったように、「思い出したとき」に解き直すのではダメ。

ここで大事になるのは、「自分の行動を分析して、思い出す仕掛けをつくる」ということなんですよね。

これもつい昨日の事ですが、朝スーパーに行く前に「米が無いから買わなきゃ」と思っていました。
もちろん米だけを買うわけでは無いので、買おうとするものを頭に一通り思い浮かべます。

まあ、もう予想出来ますよね。
買い物から帰ってきた私のショッピングバッグに米は入っていませんでした。
米なんてデカイもの元々入りませんけど。

そこで妻にドヤされた私は、翌日同じミスは繰り返すまいとスマホに買うものを記録して行きました。
しかも、ご丁寧に「スーパーに着いたら買うものを通知」する設定までして。

ここまでしたら忘れるはずがありません。

ここでポイントなのが、「スーパーに着いたら買うものを通知」したこと。
スマホにメモをしても見ない可能性だってあります(よくあります)。
自分の行動を過信せず、「自分に対して指示を出す」ことでミッションを完璧にこなすことが出来るのです。
たかが買い物がミッションなのかは置いておいて。

勉強における「解き直し」も同じようにすれば良いのですね。

例えばウチの生徒の場合、試験勉強をしている際は必ずレコーディングノートという勉強記録ノートを持っています。
これを見ないことはまずありえません。
そういう行動パターンが染みついているからです。

ということは、「数学のP○○の解き直しをする」という指示を解き直したい日にあらかじめ書いておけば良いのです。
その上で、問題集に適切な付箋とチェックがしてあれば、解き直しの場所に迷うこと無く、最適なタイミングで必要な場所の解き直しが完了します。

この「自分への指示」が出来るようになると、勉強の効率が格段アップします。
手帳でもスマホのカレンダーでもいいですから、どんどん未来の自分へ指示を出しましょう。

ちなみに昨日買い忘れた米は今日買ったわけではありません。
その場で買いに行かされました。南無。