2019夏期特訓のお知らせ

漢字よりひらがなを優先する中学生たち

私も言うほど漢字が得意ではありませんが、塾の先生とやらをやっているおかげで、小学生で学習する常用漢字はほぼ書けます。もしこの仕事では無かったら、絶対に書けなくなっているに違いありません。自信があります。

試験対策期間中、数々の質問に答え、たくさんの生徒とやり取りをしましたが、語彙レベルの低さにあっけにとられるレベルの生徒がいます。

その生徒たちに恐ろしいくらい共通する特徴が、「漢字を使わない」ということです。

漢字を調べるのが面倒に感じる

漢字を使わなくなると何が問題なのかは以前まとめました。

日常的に漢字を使わなくなると学力は落ちる

上の記事で書いてあることをザックリとまとめると、

  • アウトプット習慣が失われる
  • 気づいたときには書けなくなる
  • 同音・同訓異義語に弱くなる

という問題点があるということ。

ではなぜ漢字を使わないのか。

まず、すぐに思い出せないものを考えるのが面倒くさいのでしょう。よーく考えたら出てくるのかもしれませんが、とにかく考えることが嫌い!という子は秒で諦めます。

思い出せないのなら調べれば良いのですが、そんな手間をかけるくらいならひらがなでいいじゃん!というのが彼らの考え方です。それがどういう結果につながるのか、身近な人が教えてあげれば良いのですが、指摘するのもエネルギーがいりますから、たいていスルーされます。

かくいう私も漢字はこれでもかというくらい忘れていますが、さすがにその都度調べます。おかげで何とか記憶をつないでいます。

じゃあ、なぜで調べるのかといえば、恥ずかしいからです。

小中学生で言えば、学年相当の漢字を使いこなせていないものを第三者が見たらどう思うか。大人なら年齢相応の漢字能力が無い状態を周りがどんな目で見るか。それを「恥ずかしい」と感じることが、調べる行動に向かわせるのです。

こういったことに無頓着だと、恥ずかしさより面倒くささが勝ってしまい、ひらがなで書いてしまうのです。

ひらがなで答えるのが安全なの?

ウチの教室に生息するひらがな族の族長(笑)の質問対応をしていたときのこと。ノートのメモがことごとくひらがなだったので、「なんでひらがなばかり使うの?」と聞いてみました。

族長

だって、漢字で書いてその漢字が間違ってたらテストで×でしょ。でも、ひらがなだったら○になるからさ

これがもの凄く理に適っています。リスク回避で言えばまさにその通りです。

しかしその理論で行くとテストの答案がひらがなだらけになってしまい、とても中学生のものとは思えない状態になるでしょう。

この場合の責任は先生にあります。漢字で教えたものは全て漢字で書かなければ不正解、もちろん漢字をミスしたら不正解、とすれば良いだけの話です。無論その方が最終的に学力が上がります。

正しく漢字で書こうとした生徒の意欲が踏みにじられ、ひらがなで回避した生徒の方が評価が高くなる。どう考えてもおかしな話です。先生の甘さが引き起こした弊害です。厳しい先生に当たった子はラッキーでしょう。

用語は漢字で覚えるべき

「名は体を表す」とはよく言ったもので、各科目の漢字で書かれた用語は、その漢字を見るだけである程度意味が類推出来ます

例えば私の専門科目である理科はそんな用語ばかり。

「ねんしょう」「かごう」「かんげん」「さんか」という化学変化はひらがなで暗記しても意味がサッパリ通じません。何なら保育園児の親である私の中では「ねんしょう=年少」です。

しかし、「燃焼」とはズバリ燃えることだし、「化合」は合わさる化学変化だし、「還元」は元に還る反応だし、「酸化」は酸素と化合することです。全て漢字に意味があり、合わせて暗記をすることでうすぼんやりとでも意味がインプットできるはず。

理科を暗記科目だと思うならば、そこまで意識をして覚えてもらいたいものです。

同様のことが社会にも言えます。実技科目とか勉強する際に漢字の意味を捉えながら覚えると効率が良いですしね。

ひらがなの答えをバツにするところから始めよう

「ひらがなの方が有利」という誤った感覚を否定することから始まります。

学校には難しいと思いますが、塾なら厳しく対処が可能です。つまり、「漢字で教えたものは漢字で答えないと不正解or漢字練習」というルールにすれば良いのです。塾という場所は、成績を上げるためなら好きにルールを設定出来るのが強みです。学校ではOKかもしれませんが、先々のことを考えるとNoをつきつけた方がプラスになると考えています。

もちろんインプットさせる我々も、漢字の意味に触れつつ指導をしていく必要があります。

「これはこういうもんだから四の五の言わず暗記しとけ!」では納得して暗記しようという気にならないでしょうからね。

目下の試みとして、ひらがな族の壊滅に取り組んでいます。まずは小学生からその習慣を付けないといけませんね。