大学を目指したい高校生がアルバイトをしてはいけない理由

私は塾生がアルバイトをする事に否定的です。むしろ全否定と言って差し支えありません。

なぜなら塾生はみな大学へ進学するために通塾しているから。大学へ行くならアルバイトは1つもメリットがありません。

ということで、ひたすらウチの生徒には否定しまくってきているワケですが、保護者の方もこのブログをご覧になっているわけですし、注意喚起としてまとめておこうと思います。

高校生がアルバイトをしない方が良い理由

コスパが悪い

先日表参道のカフェに行ったんです。それはそれはオシャレな内装で、コーヒーが1杯600円とかする色々な意味で良いお店だったのですが、ふと求人の張り紙に目が留まりました。別に私が働きたいと思ったわけではありません。

時給1,200円~

さて、地元小田原でカフェの店員をやろうとするといくらかというと。

時給983円~

最低時給ジャストなんですねぇ。

高校生がバイトを探すとだいたいどこかの店の店員だと思いますが、ほぼ全ての求人が最低時給ピッタリか、色をつけて990円が多いようですね。

わざわざ小田原のような田舎にいて時給の低いアルバイト生活で時間を消費しなくても、頑張って東京の大学に入り、大学の近くのお店でバイトをすれば、同じような業務なのに高い時給で働けます。

例えば、週3回4時間ずつ働いたとしましょう。これを1年間コンスタントに続けるとざっくり約50週。3×4×50=600時間です。1時間につき200円時給が違えば、200×600=120000円。12万円の差ですよ。

だったら、効率の悪い高校生時代は全力で勉強に時間を費やし、大学で都会に出られたら高時給のアルバイトをやった方が良いのではないでしょうか。

大学のランクが変わる

アルバイトをする時間を勉強と遊びに時間を振り分ければ、自分の自由な時間も取りつつ学力も伸ばせます。

困ったことに、同じ人が「アルバイトをしたとき」と「アルバイトをしないとき」の学力がどうなるかを比較出来ないんですよね。だからどうしてもタラレバになってしまいますが、誰でも確実なのは、「アルバイトをしないとき」の方が単純に勉強時間が増えるので、実力は上がります。

大学のランクが上がれば何が変わるかというと、就職したときの年収にダイレクトに反映されます。

高校生が1年2年頑張って年間100万近く稼いだとしても、その程度の金額なら社会人になって1年でひっくり返ります。塾講師はやめといたほうが良いです(笑)高校生が想像している以上の差ですので、悪いこと言わないから今のうちに勉強をしておきましょう。

なお、「学校のテストのときは休める」という言葉を信用してはいけません。基本的にどこも人手不足。学生バイトが一斉に休まれてしまえば回りませんからね。

アルバイトとはいえ会社の一員です。会社は学生のテスト中心には動いていないのです。

ちなみに、ウチの塾の講師たちは勉強優先です。自分の学業もまともにできなくて人の成績を伸ばせるわけありませんからね。みんな真面目に勉強していますよ。

勉強するのに適した時期

当然学生時代だけでなく、社会人になっても勉強しなければならないのは変わりません。もちろん勉強の質は違いますけどね。

社会人の場合、仕事をしながら勉強を並行していかなければいけません。学生は勉強してれば何も文句を言われることないでしょう。こんな楽なことは無いんですよ?

残念ながら、私くらいの中年になってしまうと新しいことを真綿に水を吸わせるかのように吸収する力は失われます。しかし、高校生たちは中学校までの基礎的な学習を経て、いよいよ高度な事を学習する土台が整っています。知識を受け入れる準備が整っているというのに、アルバイトに時間を費やすのは勿体ないと思います。

多くの大人は「もっと勉強しておけば良かった」と思っているのではないでしょうか。少なくとも、お子さんを塾に通わせている保護者の方は、「勉強しておく」事が重要だと思っているから行かせているのでしょう。そこでアルバイトという選択肢を安易にとらせてしまって良いのでしょうか。私は疑問です。

せっかく勉強するために行った高校です。もちろん色々な目的があるのは承知していますが、大学進学を考えているならアルバイトはデメリットでしかありません。いまやるべきことは、勉強です。

言うほど社会性が身につくわけではない

よく「社会経験になるからアルバイトくらいした方が良い」とおっしゃる方もいますが、高校生がやるアルバイトって、だいたいコンビニかスーパーかドラッグストアの店員じゃないですか。私もコンビニバイトの経験がありますが、何のスキルも身につきません。

敬語にしたって、「コンビニ敬語」と揶揄されるくらいですから、ビジネスに役立つレベルにはなりませんよ。

大学進学を目指すなら、社会経験は大学に入ってから様々な方法で身につけることができます。大学生ならアルバイトの幅も広がりますし、インターンを兼ねてアルバイトをすればそれこそ学生生活とは比較にならないスキルと経験を得られますからね。

結局、まず大学に入るのが大事だということですね。

高校生でもアルバイトをした方が良い場合

高校を卒業してすぐに就職を目指す人なら、さすがにアルバイトの1つくらいやっておいた方が良いでしょう。

もちろん得られる経験は多くありませんが、「時間通りに出勤する」「休まない」「お金を貰う事の重みを知る」「世の中には色々な人がいる(笑)」という社会では当たり前でありながら、学校だけでは経験できないことは体感できます。

社会の1歩手前でアルバイトをするという点では、大学生がアルバイトをするのとタイミングは同じ。これは意味のある経験だと言って良いでしょう。

それでも「どうしてもアルバイトをしてみたい!」というワガママさんには、短期バイトがオススメです。具体的には、夏休みのイベントスタッフや冬休みの郵便局スタッフです。これらは期間が決まっていること、学校と重複しないこと、短期間である程度まとめて働くことができる=収入が期待できることです。

まとめ

かつて私の忠告を無視してアルバイトに励んでしまった生徒が何人かいます。彼らは一人残らず成績が低迷している、これが事実です。

言葉は悪いですが、「目先の小銭」につられて貴重な高校生活を消費してしまうと、先々に得られるはずの「大きな報酬」を逃してしまいます。世の中お金が全てではありませんが、もらえるにこしたことはないでしょう。

何もわざわざ高校生のときに働かなくてもいいんじゃないでしょうか。どうせ社会人になればイヤでも働かなければいけないんだよ?イヤでも働かなければいけないんだよ!?

大事な事なので2回言ってみました。