塾通いで最も大事なのは「休ませない」こと

春休みを満喫中です。

嘘です。正直どこにも出かけておりません。私が休みでも妻や子どもは休みではありませんので、結局朝起きて娘の面倒を見てあげて保育園に連れて行き、スーパーで食材を買ってきて夕食を作り置きし、家中の掃除をするといういつも通りのルーティンをこなしています。

いつもと違うのは午後に仕事をしないことですが、夕方には子どもに迎えに行かなければならないので出かける気にもならず、ヒマをもてあまして仕事をしています。ただの貧乏性です。

今は週明けに予定している入塾説明の資料作りをせっせと進めています。せっかく保護者の方々の貴重なお時間を頂くわけですから、指導のポリシーを十分にお伝えしたいと思っていますが、ぐっとこらえて出来るだけ短く作っています(笑)。まあ、見出しは短くてもしゃべり始めたら1つのお題について10分20分余裕で話しちゃいますけども(やめれ)。

塾に通って成績を伸ばすポイントをいくつかまとめました。その中で、一部の学院生にケンカを売るような話題が。人によってはセンシティブなものになりそうです。せっかくですので、ブログで細かく語ることで火に油を注いでみたいと思います。

いつものようにメチャクチャ長いですので、ご注意を。

最も大事なのは授業を休まないこと

塾通いの最も大事なことは、休まないこと。これ以上のことは無いと思います。

もちろん休まない=必ず伸びるわけではなく、必要条件の一つではあります。しかし、逆はありません。塾を休みがちな生徒が目覚ましい結果を残したことはただの1度も無いからです。

休まないことが重要なのは言うまでも無いでしょうが、私は精神論的なものに終始するつもりはありません。理屈をこねておきましょう。

分からない事がそのままになる

ウチの教室、小学生なら振替授業をしています。授業時間そのものは振替をすることで通常と変わらないサービスを受けることが出来ます。それをサービス時間と捉えるなら、の話ですが。

塾の授業って時間よりもタイミングが重要ですよね。毎週決まった曜日に塾があることで、学校の授業で生じた疑問や謎を解消するチャンスを逃しません。

塾を休んでしまい、振替授業が翌週になった場合、授業と授業の間が2週間空きます。学校の授業で1つつまずくとだいたい謎は連鎖していきますので、2週間空いてしまったダメージはかなり蓄積されます。

毎週定期的に授業をしていれば謎の解決に要する時間はそれほど多くありません。間が空いてしまってポッカリ空いてしまった穴を埋めるには余計に時間がかかるので、振替授業分では全く不足してしまいます。これはエビングハウスの忘却曲線のとおりです。ご存じない方はリンク先をたどるか私に聞いて下さい。

余談ですが、エビングハウスの忘却曲線は「どれだけ忘れるか」を表すものではありません。よく素で誤解した人が「1日で67%忘れる」と説明していますが、正しくは「覚え直すのにかかる時間を33%節約できる」です。これを節約率と言い、忘却率だと勘違いしている解説者が山ほどいます。私も数年前に誰かのブログで忘却曲線を目にして勘違いしたクチで、勉強し直しました。今度ちゃんと解説してみたいネタですね。

何が言いたいのかというと、習ってから時間が経つほど復習にかかる時間が余計にかかるって話です。

学習ペースが崩れる

先日も同じ事を書きましたが、休んで振替授業をするとペースが崩れるんですよね。

また小学生を例に取りましょう。毎週火曜日に授業があるとします。個人差はありますが宿題は木曜日に、漢字テストの練習は宿題をやった日から授業日まで4~5日かけて薄く何度も積み重ねる練習をしていきます。これが理想です。

ところが、火曜日に休んで振替を金曜日にした場合、次の授業までに4日しかありません。宿題は日曜日にやればよいですが、漢字テストの練習がタイトになります。逆に前回授業から余計に日が空いてしまったので、前述の通り振替授業そのものも効率が悪くなります。

小学生ならまだしも、中学生は授業回数も時間数も宿題量も確認テスト勉強にかかる手間も小学生の比ではありません。近年の退塾理由の多くが「ついて行かれない」です。その原因の多くは、度重なる欠席でペースが崩れ、やるべき事を消化しきれなくなってしまった結果なんですよね。

振替は通常授業にかなわない

中学生は一切振替授業をしておりません。ウチの塾はクラス指導です。やむを得ない事情があるにせよ、休んだ子に対して逐一振替授業をしていたら私の指導時間は振替授業で全て埋まってしまい、肝心のノートチェックや質問対応、テストの追試などに費やすことが出来なくなります。

何より、振替授業をしていたら休んでも大丈夫という風潮が広がるのは避けられません。私ならそんな適当な意識で通う生徒の多い塾には通いたくありません。

一切フォロー無しというのはさすがに現実的ではありませんので、やむを得ない事情かつ事前の連絡があった場合に限り、授業をタブレットのカメラで録画しておきます。これなら休んだ日の授業が全く遜色なく試聴できますので、充分な対応だと考えています。

問題は、全く同じ授業を試聴しても全く同じ成果は得られないことです。

我々は目の前にいる生徒の理解度を表情や解答スピード、果ては空気感から読み取っています。意外に空気感が最も信頼できるバロメータだったりするのですが。つまり、録画されているのは目の前にいる生徒のための授業であり、その場にいない生徒の理解度は測り得ないのです。

その場にいないので先生の発問に答えることもできません。誰に何を質問するのかはその1つ1つに目的があり、私は生徒にした全質問に理由を説明することが出来ます(目的は空気を和らげるウケ狙いだったりもします)。映像授業だと、そのやり取りをただ眺めているだけ。参加が出来ないのです。

聞いた話は同じ。取ったノートも同じ。成果は違います。塾の授業はそれだけの力がありますし、私もそうあるために日々教務研究をしているわけです。

子どもの意識を左右する家庭の意識

以前、私は妻に1つ質問してみました。

「ねえ、もしウチの子が『部活で疲れたから塾休んでいい?』って聞いたら何て言う?」と。

まあ、何と言うかはもちろん想定通りだったのですが、妻は即答。

「その日で塾を辞めさせる」

子どもの行動において、何を優先するかは保護者の考えが大きく影響します。ご家庭の方針ですからどうこう言うつもりはありませんが、勉強、部活、習い事、遊び、これらのうち「勉強」を最優先にしていないご家庭ならば、その結果にも限界があると考えた方が良いです。

「部活で疲れたから」は、部活なら疲れるほど全力で取り組むけど、勉強は疲れたから出来ないということ。

「今日はクラブチームの練習が夜にあるから」と言うのは、クラブチームの成果が重要である証です。その分勉強時間は確実に減ります。

「運動会の打ち上げがあるので休ませます」は論外でしょう。保護者自ら遊びを優先させてあげている訳ですから、子どもの成績が低くても当たり前ですし、それが原因でお説教でもしようもんなら子どもは理不尽さを覚えますよね。

私が唯一お休みを公認しているのは、「高校の合格発表当日」です。今年も生徒たちには「もしお祝いで食事に行くなら遠慮無く休みなさい」と伝えました。ちなみに卒業式の日は授業自体をお休みにしましたよ。そのくらいは塾側が空気を読みます。

こんなことばかり書いていると、「じゃあ具合が悪くても無理して行かせるのか」とおしかりを受けるのですが、それも程度の問題だと思います。

学校を休まなければならない体調なら休ませて欲しいです。それは「勉強どころではない」状態でしょう。

体調の感じ方や悪化の仕方は個人差がありますので、直ぐに高熱につながってしまう体質だったりすると大事を取る必要がありますよね。ウチの娘も風邪を引くたびに中耳炎になる虚弱っぷりです(幼児だからですけど)。

しかし、保護者=社会人の立場で考えたらどうでしょう。疲れたからいちいち仕事を休むはずはありませんし、多少の風邪ならマスク&風邪薬で何とか誤魔化しますよね。私自身偏頭痛持ちなので、コンディションによっては授業どころではなく、速攻で帰って寝たいのはヤマヤマですが、神の薬ロキソニンを飲みつつ笑顔を作って授業しているわけです。

同じ事を生徒に強要するつもりはありません。立場が違います。ただ、多少体調が悪くても奮起して塾に来ている生徒がいるのは事実です。それは美談でも根性論でもなく、勉強する機会をどの程度大事にしているかの差ではないでしょうか。

それを後押ししているのがご家庭です。家庭のバックアップがしっかりしているからこそ、子どもが多少の無茶を通すことが出来ます。私が指導してきた各世代の上位層は圧倒的に欠席率が低い。これだけは自信を持って断言できるデータです。

まとめ

生々しい話ですが、塾や高校、大学は通うために多額の費用がかかっています。子どもたちはある程度で良いので、その事実を自覚していた方が良いでしょう。費用がかかるのは、すなわち義務ではなく、そこには意思があるということを。

軽々しく塾を休むのは、保護者に対して失礼です。私が親なら絶対に許さないでしょう。まだまだ先の話ですが。

学院生の保護者の方にお伝えしたいのは、塾を休むのは学習面でリスクがあるということ。逆に、ノーリスクだったらそんな塾に価値はありません。私が提供できる指導に絶対の自信があるとは言えませんが、生徒を伸ばしたいという信念はあります。そこに価値を見いだして頂けたならば、出来るだけ休むこと無くお子さんを送り出して下さい。

小学生も、中学生も、高校生も、毎日の習い事や部活で疲れています。そんな中成績を伸ばしたいと考えて努力をしている姿を私はリスペクトしています。彼らも努力が結果に表れることを期待しているでしょうから、私はそんな夢を実現させる手助けを全力でしたいと思います。

そんな誓いを挨拶に代えて、新年度も頑張ります。

余談:ちょっと書いて寝ようと思ったのですが、結局いつも通りに……