2019夏期特訓のお知らせ

小田原の保護者世代がいまだに勘違いしているかもしれないコト7選

私は受験業界でずっと働いているので、小田原市の学校や受験事情をよく理解しています。当たり前ですけど。

毎年年末に高校の友人たちと集まって飲み会を20年来ずっと続けているのですが、ふと昔の勉強の話になるんです。まあ、みんなそれなりに勉強をしてきた自負がありますから、色々と持論がありますよね。それを聞いてて思うのが、「ああ、確かに当時はそうだったよなあ」ということと、「今は全然違うんだけどな」ということ。別に無粋な指摘はしませんけどね。

先日保護者面談がありました。たくさんの保護者の方々とお話しする中で、我々と話していることが食い違うことがあるんです。それは、持っている印象の違い。ご兄弟がいらっしゃる保護者の方ならある程度現在の状況を理解されていますが、一番上のお子さんだったりすると、知らないのが当たり前です。

やむなく保護者の方も昔の印象、つまり自分のときと重ね合わせてお話をされるのですが、それは私たちが正しい情報を発信して上書きする責務があります。

そんなわけで、今回は小田原市のローカルな受験事情や、現在の小中学生、高校生の勉強事情に関して保護者世代の持っている印象と大きく異なるところを7つまとめていこうと思います。

1.小学校のテストはもう100点が当たり前ではない

まずは小学校から大学に至るまでの当たり前を覆していきます。

多少成績のよかった親御さんだと、小学校のテストは「満点が普通でしょ?」くらいの印象があると思います。確かに昔はそうだったかもしれませんが、現在と状況が違います。

そもそも習っている内容が、中学校から小学校にかなり下りてきています。単純に教科書が難化していると考えて良いでしょう。普通に考えたらそれだけ授業時間が必要ですよね。ま、それが長くなってないんですけど。

忘れているかもしれませんが、親御さん世代は週6で学校でしたよね。ちょうど私が過渡期ですから、私より下の世代だと学校が週5日制に代わっているかな?週6で学校があった時代とは相当な時間数の差になります。内容が簡単で時間数も長い、そりゃテストは取れて当たり前ですよね。

今の内容をポンポン100点を取ってこられるなら、なかなか有望と考えて差し支えないでしょう。

2.中学校の最初のテストは取れて当たり前ではない

中1の第1回テストは今でも簡単です。ただしそれは第2回以降と比べての話。

一昔前の第1回テストは本当に簡単で、英語はアルファベットとちょっとした単語の知識、あとは自分の名前がローマ字で書ければOKくらいでしたね。そりゃ満点近くみんなポンポン取れても不思議ではありません。

未だにそんなレベルの低いテストを作っている先生もごくまれにいらっしゃいますが、現在のスタンダードは結構まともな問題が出てきます。教科書も冒頭から単語の嵐で、ターゲット校である泉中学校の中1第1回テスト範囲に含まれる単語数は100以上。それを単語の暗記方法すら教わっていない状態の、小学生に毛が生えた程度の勉強法で臨まなくてはいけないわけです。

何が問題かというと、保護者の認識とのギャップです。簡単なはずの最初のテストでいきなり8割を切るなんて……ウチの子は何やってるんだ!なんて思われてしまうのも無理からぬ話でしょう。正直、結構ガッツリ勉強しないと8割超えはしないと思いますよ。

もちろん学校間格差は大きいですので、あくまでウチの塾のエリアということで。

3.高校入試は比べものにならないくらい難しい

私は物持ちが良い方で、未だに自分の成績表は小1から高3まで全て取ってありますし、なんなら模試の結果表とかあります。

入試問題も取ってありました。この間引越をしたので荷物を整理するさなか発見したんですよ。

正直な感想。何コノ簡単な問題。

つくづく思うのが、私は今の時代だったら同じ高校に入れていたか自信が無いと言うこと。塾に通っていなかったので、入試勉強と言えば過去問をループしていただけだでした。正直今の入試問題には歯が立たないと思います。

そして、現代でも塾に行っていない人は、正しい情報が得られないまま入試に臨んでしまうかもしれません。塾無しで高いレベルに引き上げるのがとても困難になっているこのご時世、なかなか厳しいものがありそうです。

4.大学入試は一般入試が小数派

かつては大学入試といえばセンター試験を受けるのが当たり前、受験生の多くが国公立大学も受験するため、受験生の多くは2月後半~3月にかけて進学先が決まるのが普通でした。

今もトップ校はそんな調子です。旧県西学区で言えば小田原高校がトップ校ですが、何だかんだで今も一般受験が中心です。それは推薦より受験をした方が良い大学に入れるチャンスが広がるからなんです。むしろ推薦枠が余りまくり。

しかし、それ未満の高校、すなわち大部分の高校の場合、今や一般受験で大学を目指すのはリスクです。何度かブログで書きましたが、一般入試で受かる大学より推薦入試で受かる大学の方がレベルが高いからです。

受験勉強の経験はその後の人生の糧になるのは否定しません。私もやったからメリットもデメリットもよく理解していますし、総合的にメリットの方が大きかったと思います。でも、それは何十年も前の話。

もはや時代は変わったのです。私立大学は昔のように大量合格を出すことは無くなり、定員ジャストしか入学させません。そんな狭き門の合格枠は受験上位校の生徒がかっさらっていきますので、席が残っていないのです。

あえて強い言葉を使いますが、そのあたりの情報について不勉強な保護者が、子どもに対して当時の記憶を元にした無責任なアドバイスを取ることは、子どもにとって致命的なマイナスになり得ます。正直可哀想です。

もっとも、拙ブログをご覧頂いている方は情報収集に熱心な方ですので、安心してお子さんを正しい方向に導くことができると思います。なんか上から目線で申し訳ありません。

5.高校のレベルは大きく変わっている

ここからはだいぶローカルな学校ネタを。

先日とある小学校で門前配布をしていたときのことです。学校の保護者面談が終わったと思われる中学生の親子連れが通り過ぎました。その親子の会話が一瞬聞こえてきたのですが……あまりの発言に振り返って二度見してしまいました。

その衝撃発言とは……

「……西湘と秦野は同じくらいのレベルだから……」

んなわけない。圧倒的に秦野の方が上です。ですが、情報が少ない方だと致し方ないのかな、とも思います。恐らく普通科に限定しても、正確なレベルを把握している中学生の保護者って、ごく小数派なんでしょう。

保護者世代と比較すれば、湯河原高校は無くなっていますし、小田原城東高校は小田原ビジネス高校を経て小田原東高校になり、普通科も併設されています。大井高校はクリエイティブスクールという聞き慣れない高校になり、足柄高校や二宮高校は昔より大分レベルがダウンしました。

私立高校でも、立花学園は以前のイメージがあって良くない印象を持っている保護者の方が圧倒的に多いですが、その懐かしい記憶はすぐに捨て去った方が得策です。全く別の学校と言って差し支えがないと思います。

公立高校は学区が無くなって神奈川県内ならどの高校へも行かれるようになっていますから、今まで学区外だった高校の知識も必要です。ちょっと大変ですね。

ところが、昔の狭い学区でしか知識が無い場合、西湘高校がダメなら足柄高校へ、と志望校を変更することが多々あります。その2校は偏差値にして約10ポイントも離れているため、高校のレベルで言えば2段階下がっています。今なら伊志田、茅ヶ崎などの中間的レベルの学校も選択肢に挙がりますので、昔の学区内に囚われず、柔軟に考えたいものです。

6.泉中学校はもはや何も荒れていない

ウチの教室がある学区の小学校では、中学受験をする動機として「公立高校に行かせたくない」というものが有力です。それそのものは全然構わないと思いますし、私が何か言うようなことではありません。

ただ、泉中学校の雰囲気は一昔前とは大きく変化しています。

教室がオープンした10年前、確かに泉中学校はやんちゃな(笑)中学生が多く、それが原因で学校の先生を呼んだり警察を呼んだりもしましたね。懐かしい話です。

その頃と比較するまでもなく、今の泉中学校は小田原市内の中学校の中でも落ち着いている部類の学校に入ります。むしろ、今の泉中学校を荒れていると表現するなら、一般社会は台風並みの大荒れになってしまいます。塾生もみな落ち着いていますし、やんちゃのやの字もありません。

余談ですが、私は自分の子を少なくとも中学校までは公立に行かせることに決めています。まだ10年も先の話ではありますが、今も昔も公立中には色々な子がいます。そういった世間の縮図で友人関係にも揉まれつつ生き抜く力を付けて欲しいと思うんですよね。両親が教育畑にいるからそういう発想になるんだと思いますが。

ウチの方針はともかく、今の泉中学校は全然荒れていませんので、普通にそのまま行けば良いと思います。そうすればウチの塾の活躍の場も増えるというものです(笑)

まとめ

私もこういう仕事をしているからよく知っている(当たり前)だけで、他の仕事をしていたら全然時代について行かれないと思います。

しかし、保護者世代の認識のズレによって、子どもが影響を受けるのは確かです。子どもも周りで聞いた話と違うなあと思いつつも、保護者に真っ向から意見を出来るとは思えませんし、出来たとしてごく少数の子でしょう。その結果、家庭内で誤った進路指導が行われている可能性があります。

学校の先生からの情報に耳を傾けるのも大事ですし、我々のような専門家に話を聞くのが最も手っ取り早いでしょう。私がヒマな時期ならいくらでもおつきあいしますよ。

そういえば7選なのに6つしか紹介していませんでした。ではついでにもう1つ。

7.エコール学院は学校準拠ではない

まさかに内輪ネタで申し訳ありませんが、ウチの塾は4月から教材を刷新すると共に、カリキュラムも学校に合わせすぎず、入試に向けた取り組みをしていきます。

その理由は、西湘以上を第1志望とする生徒に合わせるためです。主に中1~中2に対して向上心を持つよう指導を続けて来た結果、模試の偏差値も平均が西湘高校レベルに成長してきました。そうなると、今までの学校完全準拠のカリキュラムではレベルが低すぎてしまうため、大きな変革へと踏み切ったというわけです。

今年の公立高校入試も、フタを開けてみれば西湘高校へ行く生徒が最も多かった。これは生徒の努力の賜ですが、塾としてカリキュラムを見直し、普通の学力の子でも上位校への挑戦が出来る指導内容にチェンジします。

今すでに通っている学院生のみんなは頑張ってついてきてくれれば大丈夫。これからウチの塾を選ぶ指標になるかと思い、サラッと書いておきました。