学校での受験対策は必要か?

受験期における学校の授業では、いつも以上に先生の差が表れます。そして、どうしたって賛否両論あるわけです。今日はそんなお話。

受験対策をする先生

教科書を全範囲終えるのが比較的簡単な英語などは、この1月・2月の受験期にオリジナルで受験対策をしてくれる先生が多いです。もちろん教科書が終わっていないとそんなことはできませんから、科目によっては難しいのもやむないところ。

塾に行っていない中学生にしてみればありがたいでしょうね。なかなか質の低い市販の問題集で受験対策をするのも難しいですし、とりあえず過去問を解くしか術が無い、という状態に陥りやすいですから。

その代わり、普段の授業ペースは比較的早くならざるをえないので、逆に塾に行っていない子はついていくのが大変だったのではないかと想像できます。

いずれにしても、受験対策をしたい生徒のニーズには応えていると思います。塾通いをしている生徒の興味も一定数つかめるでしょうし、色々批判されることもないでしょう。

恐らく受験対策に手を出す先生は自主的に研究をされていると思います。最近の神奈川県公立高校入試は定期テストと比べてえげつないくらい難しいですから、よほど教務面に自信が無いと受験対策に手を出せないのです。

通常授業をする先生

数学は単位数は多いものの定着させるのに時間のかかる科目ということもあり、学校の進度もそれほど速くすることは出来ません。そのため、この受験期になっても教科書内容を淡々と進めているケースは珍しくありません。

塾に通っている中学生だと、速ければ10月には教科書内容が終わっています。ウチはゆっくり進める塾なのですが、それでも12月には教科書内容が全て終わっていますから、今学校が教科書内容を完了していないことに関して不満を唱えることもあります。

個人的には学校はそれでいいと思っています。むしろ問題なのは、生徒の理解度を度外視してペース良く進める事に固執し、塾と競り合うかのように速く進める先生です。もちろん通塾層はその方が良いですけど、私みたいに塾に行ってない人たちにとっては迷惑極まりないですからね。

ゆっくりでも構わないので着実にペースを保って教えていってくれる先生が良いですよ。テスト前だけ急激に速くなったりせず、コツコツ歩みを進めてくれる先生は生徒のことをよく考えて下さっていると思います。

ありえない先生

ウチの中3生がぼやいていましたが、この時期に課題を出す先生がいます。確かに受験勉強を優先したい中3生にとってはかなりの負担になりますから、文句も致し方ないところ。

でも、学校は受験のためにある場所ではありません。レアケースではあるものの、受験をしないで就職をする子だっているわけですから、公立中学校である以上、受験勉強だけさせるわけにはいかないはずです。

課題そのものは学習の一環ですから、正当です。

と、前置きしておいてちょっとだけ毒を吐かせて貰います。

どの科目も教科書の一番最後の単元は大体重要視されない傾向にあります。要は入試にあまり出なかったり、先生が授業をしたくなるような内容ではなかったり、理由はさまざまです。

その最後の単元を先生が教えず、レポートにしてまとめるよう生徒に指示した先生がいるんですよね。

これは調べ学習にかこつけて、本来先生が授業をすべきことを放棄しているだけです。ちゃんと仕事しようよ、と思わずにはいられません。一方的に生徒に負担を押しつけて、じゃあ先生は何すんの?という話です。

単元ごとに毎度のように調べ学習をさせているなら一貫性があってポリシーも感じられますが、そうではないようですからね。

それなら淡々と通常授業を進めてくれた方が2万倍マシです。

学校の役割と塾の役割

ここまでも書いてきたように、学校は教科書の内容を正しく生徒に教えることが肝要です。

だから、受験対策をせずに教科書の内容を入試直前までコツコツ授業してくれる先生が学校の本分に則しているのです。必ずしも受験対策をバリバリやる先生が正解、というわけではありません。

研究が不足している先生が下手に受験対策に手を出すと、生徒が誤った方向性で復習に取り組んでしまう危険性もあります。

全国入試問題をしっかり解いている先生なら的確な問題のチョイスをしてくるでしょう。ただ、校務に忙しい先生にとって、毎年最新の入試問題を解き続けて研究するのは想像を絶する努力が必要です。教える事だけを生業とする私たち塾講師とは事情が違いますから。

少なくとも、最後の第4回定期テストで全国入試から問題をパクってきて「今回のテストは難しくしたぞー(ドヤッ」というのは何か違うと思いますよ。ときどきご自分で入試問題と同じような質の問題を作られる先生がいらっしゃるのが侮れません。頭が下がります。

塾の場合研究不足は命取りです。入試問題を解いていない塾講師など存在し(てはいけ)ないですから、そこは安心して下さい。

まとめ

結局何が言いたいのかというと、受検生たちは四の五の言わず学校の授業を真剣に受けろ、ということです。

なんやかんや理由を付けて、与えられた課題に対して真剣に取り組めない中3生の方がよほど問題です。先生側の事情はどうあれ、やるべき事をきちんとこなした上で、さらにプラスアルファの勉強に取り組めるかどうかが受験勉強の鍵です。

自分の判断で「こんなことやっても役に立たない」なんて決めつけていないで、真剣に取り組むことで入試にどう活かすかを考えるべきでしょう。既に習った内容なら、絶対に授業内演習で間違えてはいけないわけですよね。緊張感を持って授業に臨まなければいけません。

よく分からない問題を解かされたとしても、それは何の役に立っているのかをよく吟味しながら前向きに取り組みましょう。

受験しか見えてない自己中な中3生は、きっと面接試験で足をすくわれてしまいますよ?