年末特訓裏話で今年を締めてみる

ウチの塾、毎年恒例で12/31に年末特訓をやっています。なぜこの年の瀬にわざわざ塾なんかやってんの?という疑問には公式サイトの方のブログで書いていますので、表向きの堅いお話はそちらで。

参考 年末特訓で勉強リズムをキープ!その様子を実況リポートエコール学院

年末特訓は本当は無い方が良い?

そう、本音を言うとわざわざ塾が年末特訓なぞやらなくても、受検生である彼らが自分でしっかり勉強してくれれば良い。ただそれだけのことなんです。

私の家は両親がホテル勤務だったので、正月は休めるワケなかったんですよね。子ども心にそりゃ寂しい思いをしました。今私が逆の立場になってみると、娘に申し訳ない思いで一杯です。

で、す、が、

正直今の中3生を信用して5日間休ませるなんて怖くて出来ません。

この時期の中3生なんて、まだまだ火がついているようで線香がくすぶっているようなもの。私が指導している生徒に関して言えば、誰一人鬼気迫る勉強をしている様子はありません。まだまだ余力タップリ。

そりゃ夜遅くまでやってる生徒も何人かいるようですが、じゃあ朝から何してんの?入試は朝からだから早く起きるよう指示をしているはずですが、まだまだノンビリ寝ているようですし。

これで大晦日もお休みさせていたら、正月になる頃には自分が受検生である事をスッカリ忘れてしまうでしょう。「正月くらい休んだら?」という甘い誘惑をささやくご家庭も少なくありません。それでは塾に行かせている意味は全くないというのに。

ウチの家庭の受験はだーいぶ先の話ですが、さすがにこの業界にいる人間ですから、年末年始のスケジュールは当然子どもの事情に合わせます。大晦日や正月に親戚回りには行かないですし、それで気分を害するような方も回りにはいませんしね。まあ、もともと正月だから食べるものや生活リズムが変わる家でも無いのですが、ウチ。

正直言って、家族の協力無しに子どもは勉強できません。その協力というのは、息抜きを勧める事ではなく、環境を整えてあげる事だと思います。

今日も「正月に出かけなくてはいけないんですけど、何を持っていけばいいですか?」という相談を受けました。自宅や塾以外で腰を落ち着けた勉強など出来ませんから、ハッキリ言って何を持っていっても無駄になってしまいます。しつこいようですが、「行かない」のがベストです。

ただ、本人は少々危機感を持っているところを匂わせていたので、「模試の直しは最低限やろう。それにプラスして、普段入試対策で使ってるテキストでヤバそうなところを集中的に演習しておきなさい」と助言してあげました。それが精一杯でしょう。

そんなわけで、年末特訓は受検生の意識を首の皮一枚つなぎ止める、生命線だと考えています。

マイナス面ばかりあげつらっていますが、生徒たちがダラダラしすぎているということではありません。今日は今日で一言も文句を言うでも無く、きちんと全員参加をしていますし、模試を受けている様子も私の話を聞いている様子も真剣そのもの。問題なのは、それが我々の目が無いところでも同じにはならないという点なんです。真の受検生になるにはまだもう少しかかるでしょう。

形だけの勉強からの脱却

確かに授業の予習復習や模試の直しなど、ある程度の形を整えてきます。ただ、予習として解いているときにどの程度考えていたかはノートを見れば透けて見えますし、とてもじゃないですが入試の問題を解くような深い思考が出来ているとは露ほども感じません。

入試問題を解くのにノートが答えだけ、そんな馬鹿な事がありますかって。

入試をナメてるような予習しか出来ない状態で、何の成果が得られるというのか。

ある意味その成果が今日表れたわけでしょうね。

私が担当している数学や理科の授業でいうと、数学は成果が出やすい科目です。それこそ、予習復習をサラッとやっていても、ある程度の得点までは伸びます。現に、本日の模試は数学の平均点が一番高かったですからね。

ちなみに、普通は国語が一番高いはずです。彼らの数学の力が高いのでは無く、国語力が致命的に低いのが理由なので勘違いされないよう。国語力は一朝一夕でつくものではありませんが、そうも言っていられません。ある程度我々が引っ張り上げますから、あとは演習量を増やして我々の指導を再現する練習をして下さい。

そういえば「勉強と併行して読書をする時間をとりなさい」と指示したKさんは何冊読んだでしょうかね?

入試対策授業は致命的な弱点があり、分かりやすく解説すればするほど「解ける」と勘違いしやすいことです。確かに難しい問題をどのようにすれば攻略できるか、そのポイントやスキルを伝えています。

あと受検生がやることは、それを再現すること。

でも、実力が低い人が上手いやり方を再現するのは、膨大な反復が必要です。パっと見で再現しようとして頭でイメージ出来ても、実際にやってみると全く上手くいきません。

昨日2年ぶりに友人とテニスをしたんです。私はテニス部でも何でもなく、野球部ですので上に向かって打つのが得意です。テニスは苦手な球技の部類に入りますが、見るのは大好きなんですよね。だから、錦織くんのバックハンドを打つ様子は目に焼き付いています。

で、精一杯マネをしてみたら、メチャメチャいい球が返って友人が驚いていたんです。まあ、我ながら勘違いしますわね。俺って意外とセンスあるんじゃね?と。

でも、もう1球打ってみたら案の定ホームランでした。綺麗な放物線を描いて柵を越えていきました。競技違うやん。

綺麗なバックハンドは「まぐれ」というやつでした。

実力が無い人間がやることなんて、そんなもんです。だから、勉強でもたまたま上手く合っていた問題があったとしても、常に同じ思考で同じ解き方を再現できるようにならない限り、それは「まぐれ」でしかないんです。

大事なのは、まず自分がそういう状態である事を自覚すること。勘違いをしないこと。その上で覚悟を決めて徹底した反復をすることです。

恐らく今日の模試でその覚悟が決まった子が出てくるでしょう。年明けからスパートが始まるはずです。例年そんな生徒が大半ですし、それでもちゃんと先輩たちは結果を残していますから。

最後にご挨拶

紅白歌合戦が終わりました。快調に書いていたところを米津にジャマされた上に感動させられ、ようやく書き終わります。

年も明ければ、いよいよ入試勉強も本番です。正直年内は受験勉強「ごっこ」。

その密度も熱量も比較にならない勉強を新年から突っ走っていければ、伸び代しかない中3生ですから、必ずや成果が跳ね返ってきます。私もその本気に負けないよう、全力でぶつかっていきます。

ということで、今年もチビチビしか更新されないブログにおつきあい頂き、ありがとうございました。

今年は色々な方のお話を聞く機会があり、モチベーションは上がるものの極力時間は自分の子どもに費やしているため、溜まっているものが多々あります。来年はそれを出来るだけアウトプットしていきたいですね。

では、良いお年を。

そして、これを読んでいるときには年が明けているでしょうから、Happy New Year。