2019夏期特訓のお知らせ

理科の入試問題を攻略するために最低限やっておきたいこと

中3の入試対策は、業者模試を含めて全部で6回行われます。そのうち4回は塾内模試なんですが、普段は各教室に散っている科目責任者が解説授業にあたります。いわばオールスター戦です。

ウチの入試模試ですが、その場で即時採点、集計、順位発表、答案返却、そして解説授業を1日でやるという、(我々にとって)鬼畜なスケジュールです。

私は理科バカなので、もちろん理科の科目責任者をしています。そう、ご存じの形も多いと思いますが、悪名高い神奈川県公立入試の理科を攻略する司令塔なのですね。すごいプレッシャー。

志望校ごとの目標点を定める

当たり前のことですが、全員が高得点を狙うわけではなく、それぞれ目標点が違います。模試の解説は2つのクラスに分けて行いますので、それに応じた解説授業を設計しました。

まず今回の問題を5段階の難易度に分類しました。最も簡単な難易度1~最難関の難易度5まで分けます。その上で、難易度1・2の簡単グループをC、難易度3をB、難易度4・5の難関グループをAという3段階にしました。生徒にはまずこれを伝えます。

理科で6割を超える志望校の生徒はB・Cを完璧にした上で、いくつAを解けるかが勝負になるところです。反対に、頑張って平均点を超えるのが目的になる高校を受ける生徒であれば、Bまでを完全制覇するのが目標になってきます。

そうすることで、生徒たちは自分の目標を明確になります。

そして、上位クラスではレベルAの問題を解説し、下位クラスではレベルBの問題を解説しました。レベルCの問題は解説する必要がない、知識のみで解ける問題ですので、模範解答なりで自己解決すべきものとしました。

現実は厳しいもので、レベルCすら覚束ない生徒もいるんですがね。

理科の入試問題を解く鍵になる2つの行動

上位と下位は基礎学力の差が出たものです。応用力とかいう問題ではありません。今回は本番より大分簡単で、複雑な思考力を試すような問題はほぼありませんでした。

言葉は悪いですが、所詮は模試です。本番の公立高校の入試問題とは研究の質が違いますし、一見同じような問題でも要求される思考力が段違いです。

しかし、今の時期はこれで良いのです。今まで定期テストの問題しか触れたことがない中3生にとって、いきなり入試問題に当たったところで何をすれば良いか、そういったノウハウを全く持っていませんからね。

今回の模試解説は、入試問題の解き方はもちろんのこと、入試問題に対峙したとき、どのようなアプローチを心がければよいかを説いていきました。まずは2つほど理解しておきたいところです。

問題文(リード文)を読む

定期テストの問題と大きく違うのは、問題の設計がとても緻密である点です。定期テストの場合、問題文をほとんど読まなくても、(1)や(2)の問題をいきなり見て解けてしまうようなガバガバな問題が多いのですが、入試は問題文を最初からキッチリ読まないとヒントを見過ごします。

だから、姿勢を切り替えましょう。

入試問題は、意味の無い事は書いてないという前提で問題文を読むのです。実験について書かれていれば、その実験は何かしらのヒントがあります。実験が3つあれば、少なくとも3つの情報があるはず。むしろ、読んだのに何も読み取れなければミスをした、というくらいの意識で読みたいところ。

私が事前に解くとき、実際に私はどうやって問題を読んでいるのか意識して客観的に観察してみたんですよね。すると、どこに線を引こうかチェックする気満々で読んでいる私がいました。

大事なところがあったらチェックする、ではなく、大事なところを取りに行く、というさながらハンターが獲物を狙うごとく積極的な姿勢です。

それは、「必ず問題文中にヒントがある」と確信しているから。受検生もマネをしてみましょう。

今回は何をすれば良いかだけまとめます。具体的にどこへチェックするかはまた今度まとめましょう。

メモをしてまとめる

先ほどの要領で問題文中のヒントをチェックするじゃないですか。大多数の受検生はそのまま問題文中にヒントを置き去りにしてしまいます。

それではせっかく見つけたヒントを生かせません。見つけたヒントを自分で「まとめる」ことで、使える情報に化けるのです。

例えば、今回の模試で出てきた「イオン化傾向」の問題。鉄・亜鉛・銅・マグネシウムの4つなんで、ぶっちゃけ丸暗記しとけよとは思いますが、一応知識が全くなくても、3つの実験を比較することで順番が特定できる問題設計になっています。

1つ1つの実験結果から、金属同士のイオン化傾向の大小が分かるので、図を書いて、その都度分かった結果を書き込んでいけば何てことのない問題です。ですが、試験中に机間巡視していてメモをしている様子はほとんど見られませんでした。

そりゃ君たちが今まで解いてた問題ならそんなの必要ないけどね、と思いながらも、同時にメモの必要性に駆られない問題ばかり解かせてきた我々にも責任があると感じます。

これから適切なメモの習慣が身につくような指導をしていかなければ、と解説授業内で指導をしました。

まとめ

今まで学校の内容を進める事に終始していた中3生にとって、まだ入試レベルは未知の難易度でしたね。

初歩的でありながら鍵を握る、問題文の読み方、メモのまとめ方など、入試に必要なノウハウを実戦しながら本格的な演習に入っていきます。

ただ、早速効果が出たのか、昨日の授業中に理科の演習をした際は、私が何も言わずとも全員がノートに積極的なメモをとっていました。こういう事を素直に実践できるあたりがかわいいところですね。そして、伸びるために欠かせない要素でもあります。

理科は分野が4つに分かれています。アプローチの仕方が違うように感じますが、本質的なところは同じ。ヒントは問題にあり、いかに取り出せるかが勝負なのはどの分野でも変わりません。

見かけの文章量にダマされないような、確かな力をこれから養っていきましょう。

ちなみに、先週末にやった模試の解説ですが、水曜~木曜あたりにYoutubeにアップします。普段は非公開リンクを生徒に送るのですが、模試解説はオープンです。ブログに動画を貼り付けますので、お楽しみに(誰が?)。