理科は暗記科目では無い?誤解されがちな理科の勉強

神奈川県公立高校入試の理科は、今さら説明するまでもなく、非常に難易度が高いことで(業界では)有名です。一体どのように勉強すれば良いか、悩みどころだと思います。でも、今日は入試の話ではありません。定期テストの話です。

ただ、伝えたいことは入試も定期テストもほぼ変わりありません。

理科は「暗記科目では無い」という「誤解」

私も理科がダントツで得意な科目ではありますが、理科に自信のある先生ほどこう言うのです。

「理科は暗記科目じゃないよ」

その言葉は時に危険な意味をはらみます。生徒が都合の良いように解釈をするのです。

「そうか!理科は暗記しなくていいんだ!」

えー?そんなアホな子いないでしょ?と思った方、甘いですね。実際にそんな中学生がいるんです。

だから私はあえて正確にお伝えしたい。理科はどのような科目なのかを。

「理科は暗記科目です」

これは言い過ぎかも知れないので、言葉を補足しておきましょう。

理科は暗記(したものを使う)科目です」と。

理科は「暗記が前提」の科目

例を挙げましょう。本日行われている泉中学校の1年生のテスト範囲は、水溶液・状態変化という化学分野、光・レンズという物理分野に分かれます。その中でも、状態変化に「融点」という用語があります。

勉強に慣れていない中1生だと、ひたすら「融点」という言葉を暗記しようとします。きっと、「融」の字が難しいから、一生懸命覚えるでしょう。ですが、そういう暗記の仕方は全く意味がありません。

こういう生徒が後を立たないので、「暗記科目ではない」という意見は正しいでしょう。

典型的な応用的な内容である、「25度で液体である物質を選びなさい」という問題。この問題を答えるには、「融点」という用語を知っているだけでは全く歯が立ちません。

しかし、大前提として、知識が無ければもっと問題外です。数学のように、公式を1つ覚えてほいほいたくさん問題が解ける、という科目ではありません。1つの問題を解くときに、登場する用語・実験装置・物質の知識などが揃っていないことには答えられない。それが当たり前です。

だから、理科は暗記科目という側面があるのです。

暗記しなくて良いなんて甘いことはありません。

理科は知識を「使う」科目

さて、先ほど例に挙げた「25度で液体である物質を選びなさい」という問題。

これを攻略するには、「融点」「沸点」という2つの用語の正確な知識が必要です。

「融点=固体が融けて(解けて)液体になる温度」であり、同時に「液体が凝固して固体になる温度」でもあります。このような言葉の意味を正確に理解し、暗記する。「沸点」についても同様に、正しい知識をつける。そこまでして初めて応用問題にも対応が出来ます。

もちろん知識だけではダメです。知識の使い方・考え方を身につけなければいけません。それは数学の問題を解くのと似ていますね。

つまり、知識を貯え、使い方を学ぶ。この段階を経て理科の得点力が上がっていくのです。

まとめ

実は、2017年度入試のとき、こんなブログを書いたのです。

顕微鏡写真神奈川県公立高校学力検査-理科の分析

入試当日に書いたインプレッションなのですが、そのとき「易化」と予想したんですね。原理・原則を活用する問題がある程度減り、知識を組み合わせれば解けるような問題が増えていたからです。

ところが、蓋を開けてみれば全然平均点は上がっていませんでした。私の予想は見事に外れたわけです。

そのとき感じたのは、難しい問題に意識が行きすぎて、肝心な「知識」が固まっていなかったのだろう、という事です。

「知識の暗記」だけでは解けない。それも真実ですし、「知識をおそろかにしても解けない」のもまた真実です。中3生は既に復習講座を通じて知識を付けるという準備を年度の初めからコツコツやってきました。それは、知識をおろそかにしたまま難しい問題ばかり解いても、結局入試の得点は伸びないという2017年の反省を込めて取り組んできたことです。

さあ、これからは伸び伸び入試レベルの難問に取り組んでいきます。まだまだ知識面も完璧ではありませんし、インプットも続けなければいけませんが、積み重ねてきた知識を存分にふるって、頭を使う訓練をしていきましょう。