2019夏期特訓のお知らせ

問題集を解くときに1番やってはいけないコト

泉中学校の中1・2の定期テストまであと2日というところまで迫りました。ウチの教室も試験対策演習が続いていますが、まだこのタイミングでありえない勉強をしている生徒をチラホラ見つけます。

もっと対策期間の初期ならしばらく泳がせてから改善を促すのですが、もうそんなことをしている時期ではありません。一刻も早くマズい演習をしている生徒を軌道修正してあげないといけません。

「調べながら解く」のは最悪の演習方法

ウチの塾は中1の理科と社会は自由選択。やる気のある人や危機感が高まった人だけが受講します。私から見たら小学生で培うべき基礎知識において、危機感どころか絶望感が漂っている生徒もいるので、そういう子は受けて欲しいのが本音ですが……

さすがに受講生たちは勉強の基本を外したやり方をしません。問題は非受講生たち。そうは言っても英数国の3科は受講しているので、勉強のイロハは知っているはずなんですが、なぜか理科社会になるととんでもないやり方をしてしまいます。

それが「調べながら解く」方法。

問題集をやるとき、教科書やノートを調べながら解いていく方法です。

これをやっている生徒で伸びていたためしがありません。見つけ次第注意をするのですが、ちょっと目を離すとまたやり始めます。

彼らの言い分は、「分からないところが多すぎて解けないから調べてる」だそうです。それって、そもそも学校の授業をまともに受けてないからじゃないの?自分の聞く姿勢を棚に上げて、先生の話が分からないと決めつけている中学生が多すぎます。

ひとまず学校の授業からインプットする量をできる限り増やしておくのは大前提ですね。

「調べながら解く」のは何が問題なのか。簡単にまとめてみましょう。

「分からない」が偽装される

調べながらやれば○が量産されていくでしょう。

それと反比例して、本番での×が量産されてしまいます。

問題集を解く目的は、「出来ない問題を探す」ためです。調べて答えを埋めてしまうと、本当に自力出来る問題と分からない問題の区別が全く出来なくなります

問題集は何も見ず、誰にも聞かず、全て自力で解いてから答え合わせをする。これを徹底すれば、自分が出来ない問題がハッキリ見つかります。あとは見つけた弱点の解決に努めれば良いわけです。

調べながら解くことで、折角のチャンスを棒に振ってしまいます。×をつけたくない気持ちは分かりますが、学校の先生はそんなことで評価を落としたりしません。むしろ、課題のワークはほとんど○なのに、実際のテストが全然出来ていない方がよほど不信感を抱きますよ。この子、答え写したんじゃないの?と。

まあ、答えを写したようなものですしね。もっと言うなら、ずっとカンニングしながら解いている状態です。

時間がかかりすぎる

基本的な問題は、時間をかけて解いてはいけません。必ず時間制限を付けて短時間で解ききれるようにする練習が必要です。

また、瞬間的に浮かばなかった知識は「使えない」と判断して、より強固な知識にする必要があります。

「調べながら解く」ともの凄く時間がかかります。そもそも知識がなさ過ぎるので、教科書のどのページか分からないまま当てもなくさまよいます。そんな事を一問一問繰り返していくので、遅々として進まないのです。

その結果、問題集を1周するころにはテストまで残りわずかになってしまいます。何度か書いていますが、問題集を1周しただけでは、得点力は全く上がりません。2周して初めて効果が出始めます。ということは、調べながら解いた結果残るのは、ただただ提出する問題集を「終わらせる作業」をしたという事実です。

だからテスト本番で全然出来ないままになってしまうのです。

基本は「覚えてから解く」

学校の授業を軽視したせいで基礎知識がおろそかになってしまったのは、百歩譲ってこの際よしとしましょう。実際のところ、大半の中学生がそんな状態ですしね。

では、その状態でどうやって問題集にあたるか。まず教科書やプリントを集中して覚えるところから始めます。

かつて数学だけは出来るけど社会が鬼のように苦手なARI君という生徒がいました。彼はまさに「調べながら解く」の体現者だったのです。

そこで、彼に指示をしました。

「まず10分間、集中してこのページを覚えな」

別に覚え方はどうでも構いません。ただ読むだけでも良いのです。時間を決めてやるポイントです。彼はシャーペンで線を引いていました。なぜマーカーではないのでしょう。

「そしたらこのページを5分で解いて」

先ほど覚えたページに相当する問題を解かせました。アウトプットに時間をかけてはいけないので、時間は短めの5分です。

「答え合わせをして、間違えた問題のところをさっきのページで確認して」

先ほど10分間も同じページを読んでいたのです。さすがに答えがどこにあるか把握していました。

これが1セットです。もちろん間違えた問題にチェックをさせ、どんどん進めていきました。範囲のページが全部終わった後、彼はこう言いました。

「初めて社会を勉強した気がする」

別に勉強していなかったわけではありません。ただ、彼には手応えが無かったのです。あえて短めに時間を区切りながら集中を繰り返すことで、効率的に知識をインプットする感触をつかめたようです。

それ以来、ARI君は暗記に多少強くなりました。

まとめ

調べながら解いてしまう生徒の行動は、楽な方に行きたいという心理の表れです。分からない問題があるという事実と向き合うことに耐えられず、調べて分かったような気になってしまうのでしょう。

分からないものが多いなら、その分たくさん覚えなければいけないワケですから、腹をくくってたくさんの×を付けましょう。

その×を○に変えたときの喜びを、ARI先輩のように感じてみて欲しいですね。

ちなみにそのARI君、中学時代はそんな感じで数学以外は苦戦していましたが、高校に入ってからはほぼ90点以上という神っぷりを発揮した教室のレジェンドでもあります。

人って変わるものですね。