子どもの極端な知識不足に気づいてあげて

試験対策特訓期間は様々な科目の質問が飛んできます。

ときどき斜め上をいくぶっ飛んだ質問が来るので面食らいます。昨日は斜め上どころか上すぎて見上げた首がもげるレベルの質問が飛びだしてきました。

保護者の知らない知識不足

昨日中1のNから社会の質問を受けました。

実は理科・社会を受講していない生徒なので、基本的に質問対応はしないのですが、どんな質問か気になったので「とりあえず言ってみな?」と聞いてみました。

N「先生、アフリカってどこですか?」

おおう、これはなかなかですね。あんだけでかい大陸を分からないとか、実は目をつぶっているんでしょうかね。

講座の受講生では無いのであまり突っ込んだ質問は答えないつもりでしたが、さすがにこれくらいなら良いでしょう。地図を見て「この辺だよ」とアフリカ大陸のあたりを指さします。これで一件落着です。

ところがどっこい。

さらに続きがありました。

N「えっ?アフリカって国じゃないんですか?」

これはマズい。明らかにヤバいですね。これは今のうちに一般常識を積まないとのちのち取り返しのつかないことになります。

質問に答えると言うより、最低限の知識を修正する形で指導を加えておきました。

どうやら、最初にアフリカが見つからなかったのは、アフリカを国名だと考えていたため、各国の国名に「アフリカ」が無くてパニックになっていたようです。中央アフリカや南アフリカならあるんですけどね。

さて、こんなのは日常茶飯事です。珍しいことではありません。ですが、恐らく保護者の方も「うちの子は社会が苦手で…」と考えていても、まさかアフリカを国の名前だと思っているとは考えもしないでしょう。

この「保護者の認識不足」が怖いところなんです。

子どもの知識不足は小学生時代に起こる

中学生は(塾通いをしていれば)一定以上の勉強量を確保出来るので、それほど知識量に差はつきません。

一方、小学生に関しては、我々から見た生徒の能力と、保護者から見たお子さんの能力に、大きな隔たりがあることが多々あります。

特に危険なのが、理科と社会です。

国語と算数に関しては、保護者の方の意識も高いじゃないですか?

特に算数は○×がハッキリ出ますから分かりやすいのもあります。

国語については、テストの得点から実力を測るのが難しい科目ですが、本人が「文章が読めない」と弱点を吐露しやすい一面があり、親御さんも手遅れになる前に気づきます。

ただ、理科と社会はダメです。あからさまに保護者の方の関心も薄く、「多少出来なくてもいいや」となりがちです。算数で70点取ったら「うちの子はマズいかも」となりませんか?理科で70点だったら、「苦手な分野だったのかしら……」と済ませては居ませんか?

レジャーでも起こる理科と社会の知識の差

理科と社会は、嗜好や遊びのスタイルによって学習以前の知識量に個人差が激しい科目です。

親御さんが理科や社会の知識に触れるように意識してレジャーを楽しんでいたり、日々の遊びの内容に生物や地域の環境などが組み込まれていたりすると、勉強の枠を大きく越えて、子どもたちの知識量は飛躍的に高まります。

もし保護者がアカデミックな遊びに興味がなく、大人の趣味を優先したレジャーに偏っていた場合、子どもたちは学びの機会を得られません。この場合は何か別の手段を持って、知識を得るチャンスを与えてやらねばいけません。

テレビでも起こる理科と社会の知識の差

実はテレビ番組も、全てが悪ではなく、ドキュメンタリーはもちろんバラエティだって実はアカデミックな内容がたくさん含まれています。

Eテレは言うまでもありませんが、「志○動物園」「世界不○議発見」のような生物・歴史に触れる番組も良いですね。

クイズ番組を家族で楽しむのも良いでしょう。正解を知るだけでなく、親御さんが知識のフォローをしてあげるとなお良いですね。

我が家はテレビを見ませんが、たまに見るクイズ番組は好きです。ただ、私が大人げなく無双してしまうので精神衛生上よろしくない可能性も大。

子どもの知識不足に気づく

上で書いたクイズ番組、実は子どもの知識能力を把握するにはもってこいです。

その問題が解けるかどうかはさておき(私は勝ちに行きますが)、問題について雑談をしている中で子どもの基礎知識がどの程度備わっているかをつかむことが出来るでしょう。

最初に紹介した「アフリカ」や「ヨーロッパ」を国だと思っている子どもって珍しくありません。

ただし、学校のテスト結果を見るだけでは気づかないでしょう。どうすれば子どもが勉強に不自由ない程度の知識が備わっているかを判断できるか、それはやはり豊富な会話量があってこそでしょう。

顔を見ながら会話をしていれば、話が通じているかどうか分かると思います。私が生徒を見れば分かるくらいですから、自分のお子さんならすぐに分かるはずです。

イマイチ不自然に話が通じていない感覚があれば、それは何かしら常識的と思われる知識が抜けているサイン。ちょっと突っ込んでみると、大きな知識の欠落に気がつくかもしれませんね。

まとめ

よほど理想的な環境にいたとかでは無い限り、誰でも何らか常識的な知識の1つくらい欠けていることはありえます。

人によってジャンルは違い、科目も違い、分量も違います。

それこそ、自分たちの住んでいる県の場所も分からない子だって珍しくありません。けっこういると思いますよ。

小学校の先生が教科書外の一般的な知識もつけさせてやろうという気概で教えてくれることがあるかもしれません。でもレア中のレアですね、それ。何しろ先生って激務アンド激務な仕事です。その上身を削って子どもたちに最低限の知識を!なんて教育者を通り越して神ですよ。

そのままにしておくわけにはいきません。最低限の知識を持っている前提で先生は授業を進めますので、それこそ「ヨーロッパの~」と先生が言うたびに「えっ?ヨーロッパってどこどこ?」なんて考えていたら授業について行かれませんし、その後のインプットもとても困難です。

ぜひ何らかの手段をもって、お子さんに必要な知識を持たせてあげたいものですね。

塾がそれにはうってつけですけどね。生徒と先生が密に話す機会がある塾限定ですけども。