高校説明会ダブルヘッダー後半:相洋高等学校

午後は相洋高校

先週金曜日、初めてのダブルヘッダーで参加した学校説明会。午前の部:立花学園高校の説明会が終わったのは12時前。午後の部:相洋高校の説明会開始時刻まで2時間というところだった。

一体誰がこんなスケジューリングをしたんだろうと恨めしく思いながらも、私の自宅はちょうど移動途中にあるため、自宅に寄って家事を片付けてから行くことにした。

校舎は相変わらず綺麗。特に入口から臨む校舎の佇まいは未だに色あせることなく美しさがある。相洋高校は校舎見学の時間が設定されていないので、実は奥へ入ったことは無いが、かなり年季が入った校舎らしい。そう一貫コースに通うウチの塾生が漏らしていた。

説明会はいつも通り、ガラス張りの美しいメディアセンターで行われた。

個性的な人づくりをアピール

校長先生が説明の壇上に立つ。よく通る声で相洋高校のあり方についてお話しされた。

校長先生のお話だけでなく、他の先生方の説明も含めて一貫して感じたのは、相洋高校は「人づくり」を推している点である。

SOYOスタイルとは

「SOYOスタイル」というスローガンを掲げ、それぞれの分野で輝ける学校でありたいと教育をされている。勉強面のみならず、部活動や課外活動も全力でやるべきとのこと。

それが制度に表れたのが、「クラブ奨学生」の制度だろう。今まで運動部に限られていた奨学生制度を文化部にも解放した点は面白い取り組み。確かに相洋高校は全国大会レベルの文化部がある。太鼓部などは非常に有名。もっとも、奨学生というからにはその技能に秀でている必要があるはずだが、中学校から太鼓をやり続けて部活動の顧問の目にとまる、なんてことが果たしてあるのかは謎。

そういうひねた視点を抜きにして、可能性のある制度なのは確か。午前中の立花学園説明会では、強化指定クラブがあり、その部活動以外は特待生を受け付けていないと聞いていたので、よりユニークに感じたのかも知れない。

一般入試へ舵を切った選抜クラス

学習面での取り組みとして、特進コースにおいて選抜クラスの単独クラス化に触れていた。いや、むしろ何で今まで選抜クラスを別のクラスに分離していなかったのか謎だったので、これは当然の流れと言える。

この選抜クラスの目指すところは、ズバリ「一般入試」とのこと。対象はあくまで一般入試を受験する生徒で、指定校推薦を狙っている生徒は構想外のようだ。

校長先生はこうもおっしゃった。

「一般入試を受験せず、志望校を1段階、2段階と下げて指定校推薦で合格する大学を受験する流れを止めたい」

要するに、挑戦を恐れてより確実な方向に逃げるのは良い流れでは無い、とのことだろう。確かにそれは良いことでは無いし、将来に向けても決してプラスではない。自分の学力を磨き上げて大学へ進学するのが望ましい。

個人的には指定校推薦を狙うのは決して悪くないと思う。それは特進コースの選抜クラス以外の場合、学力層からして指定校推薦の方が上位大学に合格できるからだ。レベルを下げるどころか、むしろ自分の実力以上のところへ入れるかもしれない。

ただ、校長先生が仰るとおり、選抜クラスは別。専願で入学した人はともかく、併願組は公立トップ校を受験してきた生徒だ。ならば指定校推薦制度を利用するまでも無く、一般入試で勝負に出た方がよりハイレベルな大学が視野に入るだろう。

もちろんそれなりに勉強を積んできて、の話。

教育思想を前面に出した説明

校長先生が色々と語ってしまったあと、バトンタッチして教頭先生の説明が始まった。

教頭先生は主に変更点や基準点についてお話をされるはずだったが、始まったのは相洋高校の成り立ちについてのお話。

そこからしばらくは熱い熱い教育理念について奔放に語られた。奔放に、というのはプレゼンのスライドは表示しているものの、それはサックリ省いて教育について語られていたからだ。

学校とはどのような場であるべきか。教えるの語源は何か。思いの丈を熱弁して頂いたが、残念ながらスライド資料に触れずにお話をされていたため、いまいち記憶に残っていない。これでもメモを見ながらブログを書き起こしているのだが、そもそもメモに何が書いてあるのかよく分からないのだ。困った。

塾対象説明会はそれでも構わない。が、中学生向けの説明会で同じ内容だとしたら、受験生の足は遠のくかもしれない。私はそう感じて素直な感想を言っているだけで、余計なお世話だと思うけど。

学習面では予備校映像授業を紹介

相洋高校もご多分に漏れず、生徒は予備校の映像授業を受けることが出来る。採用しているのはテレビCMでおなじみの「スタディサプリ」だ。

これを聞いて、「ん?」と引っかかった。というのも、スタディサプリは映像授業の中では破格の安さであり、わざわざ学校を通して見てもお得感が薄いと感じたからだ。どのくらい安かといえば、年間受講しても、相洋高校の1ヶ月分の授業料に満たない。

ということは、映像授業の欠点を補うようなサポートをしてくれるということだろう。

映像授業の致命的な欠点とは、「管理されないこと」である。授業そのものは超有名講師を使っているだけあって非常にクオリティが高い。ぶっちゃけた話をしてしまえば、私の授業を受けるよりはるかに分かりやすいだろう(個人差はあるが)。

映像授業で伸ばすには、授業をキチンと視聴する事が前提になる。通信教育の弱点と同様、見るか見ないかは自分次第というわけ。動画授業の質に成績が比例しないのはこの点が大きい。

ただし、ここにその生徒をよく知る学校の先生が絡んでくるならば話は別だ。個々の課題点をつかんでいるので、その生徒にマッチした視聴内容をチョイス出来るし、定期的な視聴確認をすることで三日坊主を防ぐことができる。こうなれば映像授業は威力を発揮する。

もっとも、それで大きく成果を上げてしまったら学校の先生としては複雑な心境だと思うけど……

まとめ

1つ気になる点がある。それは、説明会を通じて全く大学合格実績に関する話題が無かったことだ。

ちょっと前を思い出すと、東京大学へ合格者が出た年は校長先生を始め、話す先生が口々に宣伝していたものだが、今年は私立大学の定員厳格化の影響が大きかったのか、少々伸び悩みが見られる。

それでも近隣の中堅公立高校より数字を出しているし、何より選抜クラス化は将来に向けてかなり明るい材料であり、大きく期待が持てる。

2~3年でその結果が出てくるだろうから、楽しみに待っていようと思う。

さて、1つ言い訳をさせてもらうと、同じ日に2校の説明会に参加していながら、更新のタイミングが1週間もズレてしまった。これは、数日後にセミナーを控えているため、その準備に追われているからである。これでも空き時間を使ってちょいちょい書きためており、放置をしていたわけではないと声を大にしてアピールさせていただきたい。

セミナーの内容は公立高校に関するものだけど(ボソッ)