2019夏期特訓のお知らせ

暗記を軽視し始める中学生たち

ウチの教室にはいつも単語カードが常備してある。何度かブログで書いているけれど、私が自費でまとめ買いして置いてあるヤツである。Amazonで売っている単語カードはとてもお値打ち価格で惜しみなく投入できてとても良い。

生徒たちには何の断りも無く持っていって構わないと言ってある。もちろん自分で好みのモノを買っている生徒もいるだろうけど、多分そんな殊勝な子はあまりいない。つまり、減っている量=生徒たちが使っている量だろう。

単語カードがあまり減らない

第1回テストのときは、主に中1がたくさん持っていった。彼らにしてみれば初めてのテスト、覚えなければならない量が小学校のそれとは比較できないほど多いため、そのプレッシャーからか、たくさんカードを使い、そして暗記していたようだ。

それと比較すると、今回はあまり単語カードが減っていない。しつこいようだが自分で単語カードを買うような子、このご時世あまりお目にかかれない。今回単語カードを使っていない子が多いのは明らかだった。

何も単語カードを使わないと暗記が出来ないなんてことはない。私も使っていたのは中1のときくらいで、中2以降はもう少し効率の良いやり方を開拓していったので、自ずと使わなくなっていったのだ。暗記さえ出来れば、それでOK。

暗記を軽視し始めた中1生

2回目のテストとなる中1生たちを観察していた限り、明らかに普段のインプット不足が目立った。

英語や数学は日々の授業で毎度のようにチェックテストがある。英文法で頻繁に登場する単語は嫌でも自然に覚えていただろうし、チェックテストを作成しているH先生は明らかに同じ単語を重複させて暗記を促している狙いがあるのがよく分かる。

私が作っている数学のチェックテストも同様、彼らがテストで瞬殺すべき典型問題はしつこいくらい出題した。もっとも、数学は計算方法のインプットなど数十問も解けば簡単に終わってしまうし、一度身についたらなかなか忘れるものではないので、大きくつまずきさえしなければ他の科目より与しやすいのは確かだ。(個人差はあります)

問題はそれ以外。英文法に登場しない、教科書本文の単語は各自でインプットしていく必要がある。第1回テストのときは出血大サービスで下敷きまで作ってやり、暗記を促した。今思えばあれは若干やり過ぎというか過保護だったように感じる。

しかし、下敷きに載っていた単語は本当に教科書の隅から隅まで網羅したもの。キチンと暗記していた子は変な失点が無く、高得点を取れていたのは確か。

果たして今回、そういったツール無しで徹底的な暗記が出来ていた生徒は前回の半分以下だった。

テスト10日前に実施した達成度確認テスト、いわゆるプレテストの単語ミスが続発したのがその証拠だ。

最初のテストで少々良い点数を取れていたのが油断の原因だったのだろう、自分はそこそこ出来るんだという勘違いがインプット不足を招いてしまったように思う。

良い結果を残せたのは、着実に単語の力を積み重ねていったから。文法をいくら完璧にしても、そこに使う単語の知識が抜けていては得点が安定しないのは言うまでも無い。第1回と同じように愚直に単語を練習しない限り、同じ成果は残せない。

ましてや、第2回テストは文法の難易度が上がっている。正確には、前回より文法の種類が増えたので、単純に色々と混じってしまうため難易度が上がったように感じるだけ。1つ1つの文法が難しいわけでは無い(と思う)。

学年が上がるほど暗記から離れる

実は中2、中3となるにつれて基礎的なインプットを軽視しがちな傾向がある。勉強はしているのに得点がジワジワ下がっていく中学生はかなり多い。その大半がこれに当てはまると思って良い。

例えば漢字。泉中学校の場合、国語の50点のうち10点は漢字で取ることが出来る。しかも範囲は決まっており、出題される熟語も決まっている。私が記憶している限り、今回の漢字テストの範囲はテキストで言うと8単元、それぞれ15個程度の進出漢字があったはずで、それぞれの漢字につき平均3つ程度の熟語がある。およそ360熟語という概算である。(手元に範囲票もテキストも無いので適当)

で、360個を律儀に10回ずつ練習するなんて中学生はまさかいないだろうから、テスト形式で処理していくと、だいたい1/3は既に書ける漢字だろうから、残り200個くらいを何度も繰り返しながら書けるようにしていけば良い。

こう考えると個数が多いように感じるかも知れないが、それさえマスターすれば確実に10点取れることを忘れてはならない。

国語の読解問題は、どれだけワークをたくさん解いてもなかなか読解力なぞ一朝一夕で身につくものではなく、学校の先生の作る問題との波長が合わないとたくさん×を頂く。とてもじゃないが10点上がる保障など無い。

こういった、インプットする事で確実に取れる得点を何点落としてしまうのか。そろそろ気づいた方が良い。暗記を軽視しがちになっている中学生は、初心に返って習った1つ1つのコト、範囲表に予告された出題事項を大事に大事に暗記していこう。

もう少しコケると予想していた

テストが終わった直後の塾の授業の際、ざっと各生徒の得点状況を聞いた。あれだけインプットをおろそかにしていたにも関わらず、私の予想より高い生徒が多かった。

それでも自分の予想より低くショックを受けていた生徒もいたのだが、実は私の予想の方がずっと低かったのは内緒。ちょっと自信を持ちすぎだったように感じる。

ただ、それほど大コケしていないのは、ある程度の演習量を確保出来ていたからだと思う。さすがにテスト前に毎日塾に来て勉強をしているのだ、演習量が足りませんでしたでは保護者の方に申し訳が立たない。

あとは、自宅でコツコツと暗記をしてもらうだけで得点状況はまた大きく変わる。次回のテストでは自宅学習をポイントに挙げて指導をしていきたい。

おわりに

あと書いておきたいのは、中1の平均点が大きく下がる件について。もちろんこの業界では常識なんだけど、生徒にとってみたら「前回より頑張った(つもりな)のに点が変わらなかった」となっている。

平均点が下がることは第1回テスト直後からずっと言ってきたので、ただそれが現実になったのだが、彼らは問題が難しくなったと勘違いしている。そんな謎を少々分析してみたいと思う。