2019夏期特訓のお知らせ

時事問題対策を一切しなかった理由

テスト期間中は授業が無く、質問対応と生徒との面談しかしていないので、あわよくば空き時間にブログでも書いてしまおうと画策しているが、だいたいいつも失敗している。

もちろん今回も質問対応でそれどころでもなく、唯一テスト前日にふと10分間くらい質問が途切れてホッとした瞬間、ブログを書くどころか気が抜けて睡魔に襲われてしまったくらい。

近くに座って勉強していためざといSが「先生?今ウトウトしてませんでした?してましたよね!」と激しい追及をしてくる始末。テスト期間なのに8時間も寝ている君と一緒にしないで頂けないだろうか。彼女は健康的で何より。

テストが終わって次なる戦いに臨む前に反省点を挙げておこうと思う。生徒にもレコーディングノートに反省を書かせているので、私も省みてみたい。

時事問題対策を止めてみた

今までのテストは、毎回ウチの社会担当の先生がまとめた時事問題プリントを配布して、生徒のニーズに応えてきた。

それを今回一切止めた。ちなみに他の教室では配っている先生もいるらしい。あくまで私の指導する生徒に配るのを止めた、ということ。

もっとも、時事問題のプリントを欲しいと言ってきた生徒の大半は中1だったが、彼らは理社の単科授業を受講していない。当然のことながら時事問題プリントは社会の指導の一環でもあるので、受講者にとって不公平になるため、受講していない生徒にはそもそも渡せないのだけど。

中3生は誰一人時事問題の「じ」の字も言ってこなかった。さすがは中3!と言いたいところだけど、ウチの生徒の場合時事問題は半分諦めている子もいるので侮れない。

でも、実は諦めるのが正解だったりする。

時事問題対策を止めた理由

付け焼き刃では出来ない

このブログの読者は9割以上が保護者世代なのだけど、我々社会人はある程度のニュースを知らないと仕事にならない。世間話すらかみ合わなくなるし、何より恥ずかしい。

そんな日常的にニュースを見ている人間からするとピンと来ないかもしれないが、普段からニュースを見る習慣の無い中学生は、世間のコトを何一つ知らないと言って良いレベルのリテラシーしかない。

だから、直前にニュースの見出しだけ知ったところで、理解は追いつかない。

例えば、「IR法案が成立」というニュース。は?IRって何よ?となるだけで意味が分からない。ニュースを聞きかじった程度だと、IR法案に耳なじみがないからだ。(多くのメディアでは通称のカジノ法案が使われているし)

そして、この法案名を知っただけでは問題に答えられない。なぜなら、中身を知らないと問題文で問われていることに気がつかないからである。問題文はこんな感じなるだろうか。

「2018年7月に成立した、カジノを含む統合型リゾートを全国で3カ所まで設置することを許可する法律を何というか」

この文言を、ただネットでニュースを検索しただけの中学生が理解し、解答できるのだろうか?

普段からニュースを定期的に見る習慣があり、ベースになる知識がある状態で「どんなことがあったかな?」と振り返るのはとても有益。それなら得点に直結するだろう。

他の勉強が削られる

上記の理由から正解にたどり着けもしない時事問題に数時間を費やすのは大変ムダが大きい。公民を学習している中3生ならば100歩譲って意味もあろうが、地歴がメインの中1・2生は本当にロスだ。

それなら、苦手な分野を集中的にガッツリ演習した方が、点数も伸びるだろう。

時事問題の勉強は、ある意味生徒たちにとっては「逃げ道」であり、本筋のテスト勉強と比べて楽しさを見いだせてしまう。だからムダに時間だけ消費しやすい。ネットニュースを見ながらノートにまとめとかし始めたら最悪だ。

潔くその時事問題は諦め、その代わりに演習に没頭する。もちろん次のテストに向けて反省をして、ニュースを見る習慣を付けてしまえば言うこと無し。

そもそも時事問題って必要?

学校の先生にケチを付けるつもりは無く、単純に疑問なのだが、時事問題って必要なのだろうか。

特に、歴史の問題に時事問題を絡めるのは意味不明で、歴史に関する関心・意欲をはかるなら、どう考えても本を読んだ方が良い。それこそ歴史マンガとか読んでる中学生の方が、テレビを見るついでにニュースも見えている中学生とは比べものにならないほど歴史への興味・関心・知識が備わる。

中3は良いかな?と思うところはあれど、それ以外の学年は……ねぇ。

中学生はニュースを見ているヒマが無い

気軽にニュースを見て、と言うが、中学生ってそんなにヒマだろうか?

朝はニュースと言える情報番組はやっていない。見るなら夕方か夜に限られる。ところが部活動を目一杯やっている中学生の帰宅時間はニュース番組の主要ニュースが終わってからであり、いいとこ天気予報くらいしか見られない。

深夜のプライムタイムのニュースはエンタメ色が少ない。大人しか見ないことを前提に番組制作がなされているからで、特集も結構濃い内容が並ぶ。でも、そんな時間に中学生がテレビを見るだろうか。

いいから早く寝て。

テスト前なら勉強をしている時間だろうし、22時ならウチの塾生は平気で勉強している。真面目に頑張る中学生ほど、テレビなんて縁遠いと思うのだが。

新聞は論外である。これは本人の意欲ではどうしようもなく、家庭環境が全て。子どもがニュースを読んで欲しいからと中学生新聞を取ってくれれば良いけど……ウチも今は読む時間が無いから新聞を取っていないけど、子どもが大きくなったら取る予定。私も小学生新聞で忍たま乱太郎読んでたし。

別に先生の授業とは関係ない

定期テストの役割は何かと言えば、授業の達成度を測るものではないだろうか。

となれば、授業と関係ない時事問題はノイズでしか無い。恐らく関心・意欲のカテゴリーに入るだろうけど、それは学校の先生の授業に対してのものでは無いので、先生としては複雑ではなかろうか。

それよりも、授業中に話した内容や、それに関連する雑談から出題した方が、授業そのものに関する意欲をはかることができる。理科の先生はそのような問題を出す傾向にあるけど、なぜ社会の先生は出さないのだろう。

学校の授業から問題が出てくるとなれば、おのずと真剣に授業を聞く生徒も増えるだろうし、積極的に先生の話している内容をメモするようになるかも知れない。我々が言うのも何だけど、塾で内容を予習している生徒こそ、学校の授業をおろそかにしがち。学校の先生の話をキチンと聞いているかチェックするのは大変意義のある事だと思う。困る生徒もいるだろうけど。

おわりに

中3の公民で学習する内容を考えると、継続的にニュースに関心を持つのは欠かせないともいえる。しかし、今のやり方で定期テストのときだけ付け焼き刃を繰り替えたところで、誰もニュースに興味を持ってはくれない。

今回のテストでは大した時事問題は出なかった(本当にどうでも良い問題だった)。結果的に時事問題対策など不要だったのだけど、今後はテストのときに時事問題対策プリントを配るのではなく、自発的に時事に興味を持つような仕掛けをしていきたいと考えている。

自分の経験を振り返ると、中3の公民はヌルかった。ニュースや新聞を通して得た知識のおかげであることは疑いようも無い。同じ体験を自分の生徒たちにさせてあげたいが、新聞を取っている家庭も少なく、ただの声かけでは難しい面もある。

数年前からあたためている1つ腹案がある。ちょうど良い機会なので、ぜひ実行に移して行きたいと思う。実行するときにはブログで紹介したい。